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改正国有林法成立 [林業]

 書くことがたくさんあって、6月6日に掲載予定の原稿が眠っていました。ちょっと遅くなったのですが、お伝えします。なお山下信司議員が質問された、椎の森工業団地裏の、森林伐採問題なども今後増えてくるのではないかと‥この法律通過で心配されます。kawakami


  6月6日の東京新聞朝刊によると改正国有林法が5日に成立したとあります。
水道法の改正法と同じく日本を売る仕組みになっていないか気になるが案の定、伐採企業に有利な仕組みがありました。

 それは1年ごとの伐採権を最高50年という長期伐採権を与える、そして数ヘクタール単位だったものを数百ヘクタールという広範囲な伐採権に拡大
その理由として
① 高性能な機械の導入 ②林業従事者雇用や育成というもっともな理由
このように特定の企業に有利な条件とすれば大企業有利、地元の小企業は廃業となる

 しかも造林経費は国が支出ということですから、伐採で儲けあとは税金でよろしくね!あとは知りませんという体制では、造林に回す予算ないから伐採したままとなり、全国の森林の3割を占める国有林が荒れてしまうことは必至です。

国民を犠牲にする水道法、種子法と言い、今度は森林を伐採し国土崩壊を加速するとはなんという政治家を持ってしまったのであろうか?

(東京新聞記事です。クリックすると大きくなります)

国有林法.PNG




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「小櫃川の水を守る会」機関誌・最終稿 8 [小櫃川の水を守る会]

 登坂幸子さん ありがとう   
     富津市議会議員 松原和江

 2019年5月2日、富津市の水を守る運動の先頭に立っていた登坂幸子さんが旅立たれました。入院されていることは知っていましたが余りにも早い旅立ちです。

 横浜から富津の湊川の河口に転居した私が登坂さんと知り合ったのは、18年前です。京浜工業地帯の雑踏と比べて富津はなんと美しいのだろうと、海、川、山、風、雨、虫、鳥すべての自然に感動していました。

 ところが、湊川の上流の田倉という谷合の地域に産業廃棄物を埋め立てる計画があることを知りました。何のために私は自然が美しい富津に転居してきたのだろうか。許せない!どうしたらいいのだろうか。田倉の産業廃棄物処分場建設を反対している地元の方たちが「天羽の水を守る会」に結集して頑張っていることを知り、少しでもお役に立てたらばと思い運動に参加させていただきました。そこで登坂幸子さんと出会いました。古い土地で因習が強く、血縁のあるこの地で、「お寺さん」と皆さんから尊敬されている登坂さん。

 産廃処分場建設差止め裁判は、地裁、高裁、最高裁と闘いが続き勝利しましたが、イノシシや猿と闘いながら一袋100円、200円の野菜を作り、ゴルフ場のお客に売って運動資金をつくり、また、地域の年金者組合との交流会で賛助会員を増やすなど、いつも運動の先頭にたたれていました。

 私が運転する車に登坂さんを乗せて、雨の日に「天羽の水を守る会」のニュースを会員の家に配っての帰り道、農道の路肩に草が茂り水路との境がわからず、車が水路に落ちてしまいました。JAFを呼んでも大型車は通れず、ロープで引き上げてもらいました。登坂さんごめんなさい、怖い思いをさせてしまって。15年も前の話です。

 こんな時、市議選があり、名前も知られていないよそ者の私を登坂さんは励ましてくださり、「富津の環境を守る」を訴えて議会に送っていただきました。
 田倉産廃場の解決の後には、大塚山の大平興産管理型産廃場の漏洩問題や東京電力福島原発事故で放射能に汚染された廃棄物が大平興産に持ち込まれた時も、『命の水を守れ』と「大塚山処分場の漏洩問題の解決を求める市民の会」の会長という責務を担い、県や市の交渉の先頭で、凛とした姿はなんて綺麗な方だろうと尊敬していました。

 イノシシや猿を追いかけて100円、200円の野菜をつくらなくてもいいんです。
長い間、この地で水を守る運動の先頭にたたれた登坂さん。ゆっくり休んでください。またお会いしましょう。

松原さん①.PNG

松原さん2.PNG

(最終写真は容量の関係で掲載できないかもしれません?)



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「小櫃川の水を守る会」機関誌紹介記事を読んで [小櫃川の水を守る会]

 「小櫃川の水を守る会」機関誌紹介記事を読まれて、早速感想を寄せてくださった方がいます。
紹介します。                    kawakami 


 横田のお兄さんです。新井総合のブログの記事、通信6という記事を見て、川の源流部が大きな擁壁のようなコンクリートの壁になってしまったことに驚きました。新井総合があることで、川の最奥である源流部はこんなことになっていたんですね・・・・。

 昔はここに清浄で豊かな渓流や沢があったのでしょう。そしてこの沢から流れる水は綺麗だったのでしょう。新井総合がもうここまで大きくしてしまったら昔に後戻りすることはできませんが、昔はここが神秘的な川の源だったことを想像すると、私たちの豊かな里山にこんなことしていいのだろうか、沢を埋めてこんな大きなコンクリの壁を作ったり、渓谷にゴミを埋めてはいけないだろうと、あれを見て心に突き付けられました。
どうして心のない人間は豊かな自然、細やかな沢にこんなことができるのだろうかと、ここで事業をやりたい新井総合や県庁の人間性がどんなに心無いものか、悪いものかと感じました。

 新井総合の会社としての体質はもちろんのこと、まだこの期に及んでも新井総合の申請は適正とする県の行政は、県庁で働く公務員の皆さんは、豊かな自然を壊してきたことに対して心が痛まないのだろうか。人としての情や思いやりはないのだろうか。あなたがたのやっていることは、源流部という一番神聖な場所、最も大切に守らなきゃいけない場所の厳かな自然に対して土足で踏み込むような行為です。あなたがたに人間としての思い、命や自然を大切にするという思いやりがあるのであれば、新井総合の事業をぜひやめていただきたいと重ねて、重ねてお願いします。
 漏洩事故を起こしたいい加減な新井総合に、ここで事業を続ける資格はないと突き付けてやりたいくらいです。それで更に大きくするなんて論外です。

 新井総合や県庁、あなたがたのやっている行為は自然を壊す行為であるのはもちろんのこと、小櫃川の水を飲んで生活している住民、受水して農業をやっている農家の皆さんに対しても土足で踏み込む行為です。私たちは自然に恵まれ、山にも海にも恵まれています。房総の豊かな自然を守りたいのです。
 このまま新井総合で源流部が汚染されれば、小櫃川の豊かな水で生活することが難しくなり、地元の豊富な水を当たり前に使うという当然のことができなくなってしまうのです。そうなったらあなたがたは、市民に対しては水はよその水源から持ってくればいいじゃないか、水は買えばいいじゃないかというのでしょうか。地元の水を営みに使うというのは昔から変わらない当然の権利です。あなたがたがそれでも進め、しかも更に大きくするということは、私たちにはおいしい水を使う権利がないと言ってるのと一緒じゃないですか。そんなの市民を見殺しにするのと一緒ですよ。水は私たちの当たり前の人権です。それは例え新しい年号になっても、昔から変わることはありません。

 このような悪いことはやめて、私たちの清浄な水を使うという当たり前の人権を保証してください。水は人権です。水がなくなったら生活も経済も破綻します。水は当たり前の人権ですから、これだけは守ってください。


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「小櫃川を守る会」機関誌 7 [小櫃川の水を守る会]

小櫃川の流れに思いを寄せて   
                            甲斐佳織 
 
 かれこれ半世紀前に、父の仕事の関係で君津に移り住み、目の前に広がる田んぼを見ながら育ちました。私の育ったまちは、自然が豊かでとても住みやすいところだ♬と自慢に思っていました。

 …まさか、君津の奥に広がる豊かな森を壊して、最終処分場ができ、事故を起こし、更に増設予定とは…勉強会に参加して、この事実を知りとても悲しく、やりきれない気持ちでいっぱいです。

 なぜ、君津なのだろう?なぜ水源地を選んだのだろう?…他の地域だったら平気だったのかな?と自らに問えば…恥ずかしながら、君津でなかったら、これほど関心を寄せることもなかったと思います。

 高度経済成長の恩恵を受けて育った私の身の回りは、土に還らないもので溢れています。かつて東京湾のごみ処分場が、今では夢の島公園として整備され、緑の島に生まれ変わっているそうです…。時が経ち、いつか君津の最終処分場が緑に覆われたとしても…その場所が産廃で出来た山であったことを私は、忘れないでしょう。
 いろいろな団体、個人の方々が、ふるさと君津の母なる大地を流れ、生命を潤す川 『小櫃川』を守るために長年活動されてきたことを知り、その活動内容に身の引き締まる思いがしました。
 決して楽ではない。むしろシンドイことの多かったであろう道を歩み続けてこられたその原動力は何だったのだろう?

 「…兵士と戦士がいるよ。兵士は命令のままに動く人。戦士は、自らの意思で動く人。愛の人だと。愛のために立ち上がる人だと…。」カナダのインディアンと交流を持つ友人の語る『虹の戦士』の物語はそこから始まります。

 小櫃川を守る活動をされてきた先輩方の姿が私の中で物語と重なり胸が熱くなりました。
 今、豊かさや便利さを求め、突き進んできた日本・私の周りには、どうしたら良いかわからない問題でいっぱいです。小櫃川を飲み水として、田んぼや畑を潤す水として利用し恩恵を受けているが、川はそのために存在するのだろうか?長年大切に受け継がれている山や田畑は、生活の糧を得るためだけに守られてきたのだろうか…。

 私たちの祖先は、自然の中に神の存在を感じ取り畏敬の念を抱き大切にしてきました。利用するだけの視点ではなく、自然の存在があればこそ命を繋いでこれたことに思いを寄せ、少し便利さを横に置く努力をしてゆかねばと改めて感じています。

 あるインディアンの墓碑に刻まれた祈りの言葉を紹介させていただきます。
おお父よ、わたしはあなたの声を風のなかに聞き、
あなたの息はこの世界中のすべてのものに生命を与えています。
お聞きください。
わたしはあなたの前に、あなたのたくさんいる子供たちのひとりとして、
今、立っています。
わたしは小さくて弱く、
あなたの力と智恵とを必要としています。

どうかわたしを、美のなかに歩ませ、なにとぞこの眼に、赤と紫の夕陽をお見せください。
この両手が、あなたの創られたものを、尊敬させるようにしてください。
この耳を、あなたの声が聞こえるように、鋭くしてください。
そうすればきっと、あなたがわたしの一族に与えられた教えを、
一枚一枚の木の葉や、ひとつひとつの岩のなかにあなたが隠された教訓を、
このわたしも、理解するかもしれません。
父よ、わたしは力を求めています。
偉大なる敵と戦うことができるようになるための力ではなく、
その力で、汚れのない手と、濁りのない眼をもって、
わたし自身があなたのもとを訪れる準備をさせてください。
もしそれがかなうのなら、
日没の太陽が姿を消すように、わたしの生命が終わりを迎えたとき、
いささかも恥いることなく、
わたしのスピリットはあなたのもとを訪れることができることでしょう。

 アクエサスネ・モホーク・ネーションのセント・レジス・リザベーションのなかに立つ「トム・ホワイトクラウド」という名前のひとりのネイティブの墓に刻まれている祈りの言葉(本書より引用)

小櫃川.PNG


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マクロン大統領あての手紙 [その他]

 日本が初めて議長国となるG20サミット(20か国・地域首脳会議)が大阪で28日~29日に開催されます。この会議に日本は地球温暖化対策の「長期計画」を提出するとのことです。この「長期計画」は2020年までに作成し国連に提出を要請されているものです。日本はG20サミットにこれを提出すべく、準備してきたのです。

 4月30日のブログで、この内容が非常にずさんなものであることを指摘しました。そこで、トランプ大統領が、パリ協定を離脱した時、フランスのマクロン大統領が、厳しく批判したことを思い出し、マクロン大統領あて手紙を書きました。マクロン大統領あての手紙は、1日1000通を超えているそうです。でもそれがきちんと整理・分類され、内容に即して大統領や各担当あて届くことになっていることを知っています。フランスの友人が、フランス語に翻訳してくれて、今月3日に発送できました。読んでください。


フランス共和国
大統領 エマニュエル・マクロン  様
                             かわかみひろし
                        
 2017年6月1日深夜、あなたは、パリの大統領府からテレビ演説をされました。その時の文言は、今も強烈に私の胸に焼き付いています。
 パリ協定を離脱した米国・トランプ大統領に対し「米国民に対しても、地球の将来にとっても間違いをおかしたことになる」と断言され、「プランB(代替案)はない。地球Bはないからだ」という歴史的な発言をされました。そのうえで、ドイツなど欧州や世界のパートナーとともに「パリ協定での責任を果たし、温暖化との闘いを続ける」と強調されたのです。

 以降2年間、地球温暖化防止のための世界的取り組みは、人類の存亡とかかわるのだという認識となって国境を越えて、急速な広がりと、深化を見せ、「化石燃料から自然再生エネルギーへ」という呼びかけは世界の常識となりつつあります。

 私の住む東京湾岸には、4か所の石炭火力発電所建設計画がありました。しかしこのうち3か所について、パリ協定実現を目指す市民運動を展開することで、計画断念に追い込むことができたのも、世界の趨勢が大きな力となって後押ししてくれたからであろうと思います。

 一方、パリ協定は2050年までの長期戦略を、2020年まで提出するよう、各国に求めています。
日本国は本年6月に開催されるG20大阪サミット(6月28・29日)で気候変動を重要な議題のひとつに位置づける意向を示しました。そこで日本はこの機会に、議長国として、日本の「長期戦略」を提起すべく準備にかかりました。しかし残念なことに、この「長期戦略」は、パリ協定が示す水準から見ると決して満足できる内容ではありません。

 私は現在87歳の高齢者です。残された人生も数える程度です。しかし自国を愛するだけではなく、地球人類の生存のために、尽力されているあなたの姿に、私も重ねたいと願います。

 あなたの一層のご健闘を祈念します。そして機会があれば、我が国日本政府へ、米国に対しての発言と同じく、善意に満ちた厳しい忠告をしていただきたく願い、お手紙を差し上げた次第です。 フランスと日本の一層の友好と親善が深まると同時に、パリ協定が一歩一歩実現に向かって力強い歩みを続けますように、そしてその先頭にいつも、マクロン大統領が輝いていらっしゃることを祈り、私からの手紙といたします。 
                                   


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「小櫃川の水を守る会」機関誌 6 [小櫃川の水を守る会]

今、黙っていてはいけない  
                                古田一美 
 
はじめまして。古田と申します。
私は2010年より都内と君津を往き来し、一昨年君津の小櫃地区に移住してまいりました。
高速を降りてから小櫃の家に着くまでの、のどかな田園風景。久留里の綺麗な水。
小糸の空気の柔らかさや亀山、清和などの森。生き生きと元気な植物たち。

都心から1時間ほどで、こんなに豊かな風景が残っている事や、ご近所の方々の穏やかな優しさ。
毎週のように君津の家に来る度に、少しづつこの場所に魅かれていきました。
そして移住を決めました。

最終処分場のことは薄っすらと知ってはいましたが、今回の裁判の事と詳細を友人から聞き、本当に驚きショックを受けました。
人が生きて出すゴミが、自然を破壊してしまう現実。ゴミは人間の多い今の時代、大きな問題だと思っていますし、自分自身もゴミを出さないわけではありません。
ですが何故水源地に処分場を?しかも漏洩を起こしているのに許可??

木を倒し、水源の上にゴミが投げ込まれ、環境を台無しにしてしまう。
放射性物質や重金属などが水に流れ出てしまう可能性。源流に作るという事は、その先の海にいたるまでの全てが汚染されてしまうかもしれないという事。
谷が深くゴミを持ってくるのに都合が良いから。お金になるから。
人の都合と経済を優先させて、生き物、植物や土や水が取り返しのつかない事になっていく。
それは結局人にも還ってくる。

当たり前だと思っている豊かさが汚染されてしまったら取り戻すことはできるのでしょうか。
その間、人や他の生き物は、植物はどのように生きていくのでしょうか。

チェルノブイリや福島のように、この場所もなってしまうのではないでしょうか。
子供たちやその次に生きる人たち
人だけでなく生き物や植物にも
荒れた土地や水、大きな負担、健康被害の可能性ではなく
豊かな、健やかな自然と暮らしであってほしい。
知って、この土地に関わったものとして黙っていてはいけない。
私自身はそんな思いで原告にならせていただきました。

勉強会は処理場の事を具体的に知り、その怖さも思いも、ますます強くなりました。
この事を知って動いていく方々が増え
食い止めるための大きな力になっていく事を願っています。
そのためにできる事を私もしていきます。
どうぞよろしくお願いいたします。

最後に、
おびつ川通信をお読みの皆さまは、きっと早くから最終処分場の事で動いてこられた方が多いのかと思います。水の勉強会で守る会の方々が詳しく調べた資料を拝見しました。
長きにわたり、時間もお気持ちもエネルギーのいる活動を続けてきて下さって
本当にありがとうございます。

擁壁.PNG



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沖縄全戦没者追悼式 [沖縄]

◎ 追悼式で朗読された「平和の詩」

本当の幸せ

   山内玲奈 (糸満市立兼城小学校6年)

青くきれいな海
この海は
どんな景色を見たのだろうか
爆弾が何発も打ち込まれ
ほのおで包まれた町
そんな沖縄を見たのではないだろうか

緑あふれる大地
この大地は
どんな声を聞いたのだろうか
けたたましい爆音
泣き叫ぶ幼子
兵士の声や銃声が入り乱れた戦場
そんな沖縄を聞いたのだろうか

青く澄み渡る空
この空は
どんなことを思ったのだろうか
緑が消え町が消え希望の光を失った島
体が震え心も震えた
いくつもの尊い命が奪われたことを知り
そんな沖縄に涙したのだろうか

平成時代
私はこの世に生まれた
青くきれいな海
緑あふれる大地
青く澄みわたる空しか知らない私
海や大地や空が七十四年前
何を見て
何を聞き
何を思ったのか
知らない世代が増えている
体験したことはなくとも
戦争の悲惨さを
決して繰り返してはいけないことを
伝え継いでいくことは
今に生きる私たちの使命だ
二度と悲しい涙を流さないために
この島がこの国がこの世界が幸せであるように

お金持ちになることや
有名になることが
幸せではない
家族と友達と笑いあえる毎日こそが
本当の幸せだ
未来に夢を持つことこそが
最高の幸せだ

「命ど宝」
生きているから笑い合える
生きているから未来がある

令和時代
明日への希望を願う新しい時代が始まった
この幸せをいつまでも
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「小櫃川の水を守る会」機関誌 5 [小櫃川の水を守る会]

一人ひとりの力を重ね合わせましょう

                             石井あすか 
水のお話を聞きに行きました。
衝撃な事実はそこにあって、今、目の前に起きている事実に
動いている人がそこにはいました。
私には子供はいませんが、大好きな子供たちがいます。未来の子供たちのためにも今動かなくてはいけないと思いま した。
ひとりひとりの力が重なれば、大きな力となり、前に進めると思いました。もっと沢山の方にこの事実を伝えていくべきだと思います。
みんなの環境、住む場所を守りたいです。


もうこれ以上子どもたちから自然を奪わないで
                 森 夏美

御腹川の水源地に行かれた方のブログを読みました。
自然豊かな山を登りたどり着いた先は水源地と言われる所。
そこには巨大なコンクリートの壁。そこから流れ出る水。
それが今の御腹川の水源。それを知り私はとてもショックを受けました。
そして、
「捨てる所が無いから山を削って埋める」
それが、どんな事なのか子供と話し合いました。
9歳と6歳の娘達でもそれは異様な事だと理解できていました。
そしてそれが、今飲んでいるお水の「水源」という所で起きてる事を話しました。
娘達はとても驚いていて、やめて欲しいと怒っていました。

大丈夫だよ、安心だよって言われても、いくら濾過されていても
汚れた土やゴミを通ったお水って知ったら飲みたくない。怖いと言っていました。

子供でもわかる事なのに、どうして大人達は平然とそんな事が出来るんだろう。
子供達を守るはずの立場なのに、子供達の未来を自然をなぜ壊すのだろう。
私はとても悲しくなりました。
「今が良ければいいいや」という身勝手な大人達の行動で子供達が大人になる頃
どうなってしまうのだろうと苦しくなりました。

お願いです。これ以上子供から豊かな自然を奪わないで下さい。
今は大丈夫かもしれません。
20年30年後は…?
未来の事を、子供達の事を考えて行動して欲しいと切に願います。


言葉(本書より引用)

房総丘陵.PNG

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「小櫃川の水を守る会」機関紙 4 [小櫃川の水を守る会]

自然環境の貴重さを考える    

                              花岡 一仁

 木更津駅近くに住まう高校生以上の2児の父です。私は四月末に「ふるさとの水を守る会」に入会しました。関係者の方とのご縁で、こうして寄稿させて頂きます。

 水を守る会の方の主催で、かずさ地域の水環境、特に君津の山中にある管理型最終処分場の及ぼす影響について勉強する会があり参加しました。その会が終わってから即刻入会を決めたのは、処分場が問題を抱えながらも規模を拡大しつつある事に、驚きと憤りを覚えたからです。
 
 勉強会ではその他に、房総丘陵の成り立ち、自然水における丘陵の果たす機能、その恩恵に与かる私たち県民の生活環境についても学ぶことが出来ました。およそ1時間のうちに私の持つ認識はガラリと変わり、正に目の覚める思いでした。

 これまで私は、現在問題になっている場所に限らず、処分場や危険物を扱う類の施設について、あまり反対する考えを持ちませんでした。むしろ、しかるべき機関が許認可を出すので、当然ながら適切に運営されるであろうから、特に騒ぐこともないとさえ思っていました。また、我が家は水道水ということもあり、水の汚染についても心配に至りませんでした。

 現在の処分場は汚染水が漏れて、廃棄物の搬入が停止中と聞きます。しかし、拡張工事が進んでいる事をこの目で見ました。
 何故、問題点の改善がされないまま、その先の許可が出せるのでしょうか。許可した県にはがっかりです。きちんと目を光らせて、寸分の甘さも見せず監督して欲しい。周囲の川も水田も、あの久留里の名水も、汚染の脅威に晒されていると言うのに、です。

 木が切り倒され山が削られている事についても、房総丘陵の貴重さを知った今、悲しさを通り越して怒りが込み上げてきます。何ということを!と。
 処分場がこのまま騙し騙し運営されることで、地下水や川の汚染、貴重な森林の消失が進み、元に戻らなくなる……。今、きちんと安全が担保されなければ、例えば将来自分の孫に対して、
「昔は久留里に行けば美味しい水が汲めたんだよ。」
そんな話をしなければならないでしょう。
 何故あの時、もっと多くの人に事実を知ってもらって食い止めなかったのかと、そんな後悔をしたくはありません。私は、水を守る会の活動を多くの人に知って頂くため、自分の出来ることを進めます。

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「小櫃川の水を守る会」機関誌 3 [小櫃川の水を守る会]

人と自然すべてが一つに繋がっている                                  
                                  嶋津裕子  
  
わたしは海のゴミ拾いを2年前からしています。
富津や大貫の海岸付近の土の上のカラフルなプラスチックゴミが気になり、ゴミ拾いを始めました。自然な土に戻したくて、土に還らないゴミをひたすら拾い続けています。
今は、大きなゴミは減り、砂に混じる細かなプラごみをふるいにかけて拾ってます。
土が土のままでいられるように
海が海のままでいられるように
願いを込めながら拾っています。

ゴミ拾いをして学んだことは、自然は鏡写しだなと感じます。
目の前の砂浜に広がる無数の細かなプラスチックゴミ、ペットボトル。
自分自身(人間)がして来たことが、鏡写しのように自然に返って来ているだけなんだなと感じます。便利な生活が度を超えているから、こうして、自然に映し出されているんだなと感じます。

『自然なことをしていれば自然なことが返ってくる』
『不自然なことをしたら不自然なことが返ってくる』
そんなことを自然から教えていただいたような気がしてます。
砂に混じるプラスチックゴミや、ゴミを食べて死んでいくクジラたち。マイクロプラスチックを飲み込む魚たち。全部、自分自身がして来たことのように感じます。
不自然なことをしていると必ず自分に返って来るんだなと。

君津の産廃場の件を知ったとき、衝撃を受けました。
土に還らないゴミを土の中に埋める。
わたしには考えられないくらい衝撃的な事実でした。
土に還らないゴミを毎日海岸で拾っているのに、森林を伐採してまで土に埋めている。
ずっとそのまま。土に還らないものをずっと埋めたまま。
それに加え、有害なものが川に漏れていた事実もある。
そんな事実を飲み込むまで時間がかかりました。
自区内処理。自分で出したゴミは自分で処理をすることは大切だなと感じました。
自区内処理できなければ、ゴミを出さない努力をする。
人の都合でどんどん作り出され壊され出されたゴミは、大切なことに気付かない限りどんどん産廃のゴミは増え続けます。
そうしないと無限に産廃のゴミはやってきます。
いくら千葉県が処理場を許可しても、水の濃度がクリアしていても、答えはNO。
不自然なことをしています。

小学校4年と1年の子どもたちにこの件を話をしたら『どうしてそういうことしちゃうの?なんで?大人がしてるの?』と聞かれました。
わたしは子どもたちに話ました。
お金や産業を中心に考えているからだよと。
自然を中心に考えなければ、必ず人間に大きなしっぺ返しが来る。
だって人は自然がないと生きて行けないから。
とてもシンプルなことです。

ちょっとくらい山を削っても大丈夫だろう。
誰かが処理しないといけないからこういう産廃の場所が必要だろう。
自然意識がないから川の近くに産廃場を作れたんだろうなと思います。
自然を中心にした考えでお仕事をしていたらきっとこんな大きな問題にはならなかったのではないでしょうか?
まず、ゴミを出さないところから、元の部分からみんなと考えて行きたいです。
自区内処理は大切なことだと感じます。

きっとこうして毎日楽しく過ごせるのも、美味しい野菜食べられたり、笑って遊べて、一生懸命に働けてぐっすり寝られるのも、自然のおかげです。
当たり前だから。当たり前に過ごせるからついつい一番身近で一番大切な自然のことわすれちゃうけど、当たり前は大切にしているからこそ当たり前な毎日が過ごせるんだなって思います。
本当は当たり前の毎日が奇跡なんだと思います。それは、自然のおかげなのです。
自然は目に見えないけど、ものすごい働きをしてくれてます。自然があるからわたしたちは生きていけます。

目に見えないものを見ようとする力が必要です。
10年先、100年先、自然意識の元、お仕事や生活をしないと、自分たちに全てが返ってきます。
子どもたちに『どうしてそんなことしたの?どうしてあのとき止めてくれなかったの?』と責められないよう、ひとりひとりがしっかり自然意識の元、過ごして行きたいです。
お天道様に顔向けできるような
子どもたちに心配のない未来を残せるようなそんな気づき合いをして行きたいです。

新井さん。
漏れないために敷いたシート、保証期間が過ぎたらどうするつもりですか?漏れないですか?ちゃんと考えてますか?10年先、100年先、きちんと考えてますか?目先の利益だけを考えてはいませんか?
こうして裁判になっていることが、気づき合いの機会をいただいている気がします。
ごまかしごまかしやっていると、矛盾が生じます。
根っこの部分から、元の部分から、新井さんと一緒に考えたいです。
お天道様に顔向けできるように。

人と自然。
すべてが繋がっていると知ったとき
何もわかれてないと知ったとき
手遅れにならないように
自分のものではなく、地球の一部の場所をお借りしていることを忘れぬよう、ちゃんとお返しできる状態にしておくこと。
木、土、川、海、小さな生き物たち、大きな生き物たち、みんなみんな繋がってます。
すべてはひとつです。

目の前の景色が自分自身。

自然の中で遊ぶ子供.PNG



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小櫃川の水を守る会」機関誌 2 [小櫃川の水を守る会]

 昨日の報告の中の「意見書陳述全文」は、このブログ5月3日~6日号で掲載済みなので省きます。今日は急速に盛り上がった学習会のことを報告しましょう。 kawakami


「産廃処理場問題」学習会が女性たちを中心に自発的に広がる

 第Ⅲ期増設計画が持ち上がって以降、「小櫃川の水を守る会」では、産廃場の実態や予測される危険とともに、上総丘陵が世界遺産クラスの価値ある地質構造であることを多くの方々に知ってもらおうと学習会、説明会を、特に久留里、小櫃地区を中心に開いてきました。「守る会」が計画と運営をして、市民団体や土地改良区の皆さんにも呼び掛けて。

 ところがそれが最近大きく様変わりしてきました。
 昨年8月、県による突然の「Ⅲ期増設許可」とそれに対しての署名活動による撤回の闘い、デモ行進や記者会見、更には行政への提訴などが、報道で大きく取り上げられたことにより、「エッ!今、千葉の真ん中でそんなことが起きてるの?!」という驚きと心配の声が、広く深く広がってきました。

 特に学習会に参加した方々の中から、SNSによって情報が拡散され、今まであまり「守る会」のエリアになかった若い人たちや子を持つお母さんたち、また県内各地の自然を愛する方々の中に浸透してきています。

 中でも特筆すべき様変わりは、半年前までは「守る会」の計画で行われてきた学習会が、ここにきて至る所で「産廃問題の学習会をしたいので講師を派遣してほしい」という要請がたくさん寄せられ、わずか2~3ヶ月で十数カ所で学習会や小集会が行われました。
 20~30人ほどの小集会だったり、「○○定期総会」の後での講演だったり。いろんな層の方々が熱心に聞いてくれて、質問や意見も多く飛び交う学習会が行われています。

 フェイスブックに小集会の呼びかけがあって、それに参加した方々に学習会の感想をお願いしたところ、即お返事を頂きました。ありがとうございました。以下ご紹介します。

新井総合学習会.PNG

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「小櫃川の水を守る会」機関誌 1 [小櫃川の水を守る会]

「小櫃川の水を守る会」機関紙が届きました。その中から産廃施設「新井総合」(株)に対し、裁判に至る経緯について、事務局長・鳥海さんの記事を報告します。  kawakami

増設許可の取り消しを求める行政訴訟と「ふるさとの水を守る会」設立について

<4・16千葉地裁第1回公判における意見陳述書全文を掲載>
    幹事 鳥海文和 
 ■なぜ訴訟を起こしたのか。

 前号では、第3期の不許可を求めて署名活動を行っていたさなかの8月6日突然住民には何も説明もないまま、県は新井総合施設(株)に増設許可をしたこと、それに対し10・16県庁へのデモ行進と県知事への5,600筆の署名を提出したことを報告しました。今回はその後の1月末の千葉地裁への行政訴訟の提訴と3月の「ふるさとの水を守る会」の設立の意義やこれからの活動について紹介します。

 県当局が行った許可申請の申請過程において、重大な手続き上の瑕疵があるにもかかわらず、県行政が増設許可を出した以上、私たちは裁判によって、その瑕疵を明らかにし『不許可』を勝ち取る闘い以外に増設を止める方法はありません。どんな行政上の瑕疵があったか。

 1つは、ずっと以前からその安全性について、「処分場の地層と下流域の自噴井戸取水口の地層とは同一ではないため安全である」と主張してきたにも関わらず、昨年4月突然、県の審議会等で指摘されたことを明らかにして、「地層の違いがあっても地下水の流動性はあり得るので安全性は担保できない」ことを表明。これらの事実は2年もの間、隠蔽せれてきたと言わざるを得ません。

 2つは「だから漏れない施設をつくる、漏れても広がらない施設をつくる」と説明されているが、漏らさない施設とはいったいどんな施設なのか、全く住民や議会に説明のないまま、また安全であるという立証もないまま許可に至ったこと。

 3つは、7年前には漏洩事故を起こし、未だに事故原因は不明であること、また県が業者に求めた事故原因究明やボーリング調査の実施など5項目の協議が終わらないままで増設申請書を受理したことなど、不誠実きわまりないと云わなければなりません。以上の理由から1月31日千葉地裁に行政訴訟を起こしました。

 ■「ふるさとの水を守る会」の設立

 上述の裁判の原告は152名を数えました.小櫃地域の土地改良区4団体、久留里地域の土地改良区2団体、小櫃川流域で古くから自然環境保護の活動してきた4つの市民団体、合わせて10団体の力を結集した闘いになりましたが、裁判を進めるためには、一つの組織体が必要であり、それを統合するようにして3月10日、小櫃公民館講堂に於いて「ふるさとの水を守る会」を設立しました。

 「会」の会則3条では「小櫃川上流部の水質の汚染を防ぐ活動を行うことにより、小櫃川水系に関わる地下水および表流水を子々孫々にわたり清浄に保つことを目的とする」としています。
 また4条に於いて
① 水質を汚す恐れのある事業所の設置を阻止する活動、
② 市民への啓蒙活動、
③ 裁判活動、
④本会の目的のための活動の4つを活動の柱にしていくことにしています。

 当面の具体的な活動としては
① 提訴済みの行政訴訟勝利に向けた取り組み、
② 民事訴訟提起に向けた準備を進める、
③ 訴訟を支える財政基盤の確立、
④ 民事訴訟(業者への工事差し止めの仮訴訟)原告及び会員を拡大し、運動の裾野を広げる活   動、
⑤ 公判の傍聴や集会・学習会・現地調査等に積極的に取り組むこと、
⑥ビラ、会報やニュースの発行・配布の他、インターネットも利用して宣伝活動を強化すること、⑦役員会、事務局会議、弁護団との協議等を定期的に開催し、会の機能を向上させること、としています。

 ■4・16千葉地裁第1回公判とその後
 この日は原告の意見陳述のみで終了、共同代表の金森春光氏がその陳述を行いました。その全文を掲載します。
 その後の弁護団と参加者の集会の中で、弁護団が何より強調されたのは、この裁判が時間がかかろうとも大義は原告の側に十分ある。しっかり勝利を勝ち取るためには、原告が結束し、さらに原告や「会」の裾野を広げて、大きな力になっていくことが大事であること、今後裁判が数ヶ月ごとに開かれていくが、常にその裁判に詰めかけ、大きな関心と圧力を示していくことが大事であるということでした。

 ○行政訴訟第二回公判に参加してください。
  上述したように、裁判の闘いは傍聴者がたくさん詰めかけるという状況がとても重要です。
以下の日程で第2回公判が開かれます。ぜひご参加ください。
  
 ・期日 6月28日(金)午後3時から 千葉地方裁判所
※久留里駅前、小櫃公民館駐車場からバスで出発します。両車とも12時30分出発です。

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議会傍聴報告 6 [議会ウオッチング]

 6月議会一般質問最終登壇者は、ベテラン・笹生猛議員である。笹生議員は大綱4点について質問された。基本は出口市長の行政運営と、政策の在り方についての鋭い質問であった。

★ 政策調整室設置の成果について

▼ 政策調整室設置は市長の執行権限内であるとは知っている。しかし、ただの1年間で閉鎖に踏み切った。個人的には同意できない。1年間の成果はあったのか。
・ 副市長不在という中にあっての臨時的対応であり、組織の補完的役割を担ってくれた。総合計画や水道広域化の問題等、順調に運営できた。

★ 市民協働推進における自治会と市政協力員制度について

▼ 市民協働推進のポイントの一つである自治会との連携が、今大きな変化を迎えようとしている。久保田区の分区が解散届を出し、市当局が最も頼りにしている市政協力員制度の根幹にもかかわる問題になってきている。市長はこのことをどうとらえているのか。
・ 市政協力員は非常勤の特別職に位置づいている。自治会長とは別であるが実態は自治会長が兼務している。広報配布、防災、防犯、見守り等重要な役割を果たしている。
・ 自治会加入率は長期にわたり低下傾向を続けている。今回分区解散という残念なことが起きた。今後は地域の実態に応じた施策を考えたい

▼ 自治会組織率の実態
 27年 67.6%  28年 68.0% 29年 66.4%  30年 64.6%  現在  62.8%

▼ 行政サービスは、非加入者に対し差別しているのか。 差別することはない。

▼ 非加入者との連携は・・自治会以外の団体でのコミュニケーションによる連携を

★ 介護保険制度の現状

▼ 対象者 65歳以上  16889人  26.5%

▼ 地域包括ケアシステムの充実で、長浦図書館と平川公民館にサブセンターが設けられているが、相談、介護手続き等、業務がずいぶん増えていると聞いている。慢性的人員不足ではないのか。職員に聞くと「歯を食いしばれば大丈夫」という言葉が返ってきた。気持ちには誠意があるが、業務内容の見直しが必要ではないのか・・・ 
・ 原則的には直営で行いたい。

★ 次期総合計画策定について

▼ 「総合計画」の義務化は除かれた。その上で袖ケ浦市は策定するという。その意義と、責任をどのように考えているのか。
・ 現行の総合計画の積み残しの課題+社会状況の変化+今後12年間にすべき課題を明らかに、市民と共有して街づくりを進めたい。

▼ 街づくりの力点は・・
・ 行政指導の街ではなく、市民が中心に進める方向・・袖ケ浦市と市民の関係は変わらなければならない
・ その方向は理解するが、市長の「政策調整室」に対する扱いは、恐怖政治のようなやり方ではなかったのか「ひどいですね。一生懸命やっていたのにね」という声が聞こえる。このことについてマイナスの影響は消えない。心に直接響き職員が奮い立つような行政政策であってほしいし運営であってほしい。そういう観点で行うのであれば、応援することにやぶさかではない。次の選挙に出ますか。
・ 今は職務に専念し、そういうことを考える余裕はない。

◎ 「政策調整室」は結局何であったのか不明である。私の所には、「発令にあたって一言の市長の言葉はなかった」という巷間の噂が伝わってきている。地域包括ケアセンター職員の「歯を食いしばれば大丈夫」という言葉と、年間数百時間の超過勤務の実態を訴えた励波議員の質問が重なり、政策調整室勤務職員に対する処遇の冷たさが、「ひどいですね。一生懸命やっていたのにね」という言葉で集約されている
 今回の議会質問の特徴の一つに、市役所運営のブラック企業化が明らかになったことがある。
やはり、一般質問をしっかり聞いていると袖ケ浦市政の問題点が、はっきり浮かんでくる。
 最後に、鈴木憲雄議員、緒方妙子議員の傍聴に行けなかったことをお詫びする。

★ 大綱
▼ 明らかになった問題点
◎ 筆者の個人的感想     
                               kawakami




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議会傍聴報告 5 [議会ウオッチング]

 山下信司議員は、怒りを込めて、地元で発生している無惨な開発、そこから生じている、環境破壊、排水処理、飲料水汚染の危険、梅雨時を迎えて崩壊の危険、これらのことが地域に対する一切の説明もなく行われていることに対し、行政の姿勢を糺した。
 さらに椎の森工業団地完成に伴う、企業活動の活発化からくる平成通交差点の渋滞と子どもたちの交通安全にかかわる配慮要請について、厳しく問題点を指摘し行政の早急な対応を要請した。

★ 椎の森工業団地に隣接する久保田・代宿地先の資材置き場に対する取り組みについて
① 3haの森林を伐採し、無惨な状況になっている。このことにつて、業者は近隣市民や自治体に説明もせずこのように開発したことに対し行政はどのように取り組んでいるのかを問う。
 この業者は、本社は埼玉県の業者で、有価物置き場と駐車場設置が目的という。行政としては、会社代表と県、市が対応し開発に対する手続きと、説明会開催を緊急に行うことを指導、2月には進捗状況を再点検。再度指導をしている。

② 近隣住民は井戸水を使っている方もいることから、野積みのバッテリーが大量にあることから、有毒物質による地下水汚染を憂慮している。このことに対する対応は・・
 使用済みのバッテリーであるが、県と市担当課で現場への立ち入り検査を行い、使用済みの状況を検査している。市のパトロールによる管理強化も行っている。

③ 雨水排水について、開発業者が行政の勧告に対しどのように対応し、実施しているのであろうか・・
 県の方から、調節池を設けることを指導。市でも早期対応を勧告している。

④ 搬入、搬出等で騒音が激しい。
 大型機械を使っているので、事実騒音が激しい。このことに関する手続きも不足している。このことは3年前も質問したはずである。
早急な対応を勧告している。騒音が激しく通報があった場合・・現地を確認し指導することを代表に申し入れている。説明会は一部で行った状況。

★ 椎の森工業団地2期地区の企業進出に伴う渋滞対策について

① 朝夕の道路は、数百メートルの渋滞を生み出している。上高根と平成道路の交差点は信号待ちでの渋滞。
 木更津警察署と協議し、交通標識の変更を要望している。

② 市境の道路について拡幅してほしいと思っている。
 市原市とは協定を結んでいる。管理は市原市。費用は分担。込み合うようであったら、協議を行いたいと思う。

◎ 椎の森工業団地に張り付く企業も決まって、喜んでいたところ、意外な落とし穴があった。悪徳業者による環境破壊である。質疑を聞いていると、行政機関の指導があっても、ほとんど実行が見えない。山下議員は「指導しているといっているが、言うことを聞かないようであれば事業を中止させよ!」と迫ったぐらいである。「約束期限はいつまでなのか」「協議中なので6月いっぱいで手続きをとるとの返答を見ている」とのこと。
 この会社名を知りたい。6月いっぱいかかっても何もしないようであれば会社名を公表し全市民の目にさらさせることぐらいはしなければならないと思う。

 それにしても、こんな開発を許可したところはどこなのであろうか。これも聞いてみたい。

                              Kawakami



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議会傍聴報告 4 [議会ウオッチング]

 一般質問2日目。午前中は、鈴木憲雄議員と緒方妙子議員が登壇された。残念であったが所用で議会へ行くことはできなかった。午後3人の方が登壇された。傍聴報告も3人の方について順次報告する。
午后の1番目は励波久子議員である。

★ 市職員の労働環境改善について

 根本議員に引き続き、市職員の労働環境について追及された。冒頭、月上限45時間、年間360時間を許容する「働き方改革一括法」強行採決について、実質は時間外労働を許容する悪法であることを指摘された。

▼ 市職員の勤務時間の把握はどのようになっているのか‥根本議員への回答と同じ回答である。

▼ 勤務時間は8時30分から17時15分までであるが、業務がなくてもやむなく残っているものについての業務把握は不明であることが判明。サービス残業が当たり前になっていないか・・システム導入について早急に取り組むべきであることを追及・・
先導自治体の事例を参考に検討・・いつからは明言できないとの回答。すぐできないのであれば何らかの手は打てないのか・・徹底していく。指示は出しているとの市長答弁

▼ 管理職の勤務時間は把握されているのか・・平日については、超過勤務申請書は提出していない。結論は「時間外は把握されていなかった。」

▼ 「自分のことは誰が守ってくれるの?」という悲痛な叫びが職員から聞かれた。消防署も含めて業務に対する人員不足なのではないのか。
特に介護保険課職員の退庁簿には、22時45分、23時15分、という時刻が記されている。中には翌日にまたがっている方もいる。その上年間通しての(500時間超)長時間勤務である。過労死が起きても不思議でない。この事実を知っているのか。精神疾患職員30年度7名の回答

▼ 千葉県庁は労働時間短縮についての方針を出し実行に移っている。本庁のように法に基づいたしっかりしたシステムを早急に導入し、実行に移してほしいと要望し・・さらに、公務員は多いとか給料が高すぎるとかの声がある一方で、国からの定員適正化、行政改革、小さな行政の押し付けがあったりした。しかし実際はどうかと言えば、OESD加盟国で労働力人口に占める日本の公務員比率は、5.9%と、OECDの中で一番低い。平均値18.1%に比べると3分の1であること。公務員の給与比較でも最低であることを指摘された。きちんと実態を把握し必要なところには正規職員を増やすことを要望された。

★ 幼児教育・保育の質の担保と待機児童ゼロへ

▼ 幼稚園の数と無償化についての質問では、市内には公立幼稚園1 私立幼稚園2 定員723名
 月25000円を上限とした保育料+入園料であるが、一部入園料を合わせると超過している。

▼ 幼稚園での預かり保育は、公立幼稚園はしていない。私立で一部行っている。その際無償化とのかかわりでは給付認定の手続き必要)
▼ 消費税アップがなくなった場合でも無償化は実施可能か・・制度説明会では行う方向であるという。

▼ 無認可保育所の現状・・事業所内保育3施設30名で、今までは内容についての把握はできなかったが、無償化の給付対象になったことから今後は可能であると思う・・・情報把握は必要、施設の質が不明のため過去24年間に起きている事故数198名中、圧倒的部分が無認可保育施設であった。情報の正確な把握について要望したい。

▼ 現在の待機児童数は、138名。新たにできる施設小規模保育所2(38名)私立保育所1(60名)
今後無償化に伴い、入園希望が増えることが予想される。保育士勤務者から「長年いろいろの保育所で勤務してきたが、公立保育所での勤務が一番良かった」という重たい感想を聞いている。公立保育所を増やしてほしいがその意思はないのか・・将来の入所希望予測の調査や既存保育所の定員増などでの検討の上で考えたいという市長の答弁

▼ 給食費の無償化も考えないか、国に要請しないか・・と追及。会議等で発言しているとの答弁に、公式な場での要請をさらに要望

◎ 市職員の勤務時間はまさにブラック企業そのものであることが、根本議員・励波議員の追及で明らかになった。介護保険課の職員に至っては年間500時間超の超過勤務である。仕事の集中化する時期とかの言い分はあるが、問題外と言わざるを得ない。法令が月間45時間、年間360時間内と定めたこと自体の問題もあるが、過労死ラインは年間100時間内と言われている。早急な改善を求めたい。
 「私を守ってくれるのはいるのだろうか」という職員の切実な声が胸を打つ。なぜか袖ケ浦の市役所には労働組合もない。訴える第3者機関(県内では、弁護士に依頼した自治体もある)の早急な設置、紙媒体による前時代的勤務時間把握をやめ、条理に立ったシステムの導入を早急に実現していただきたい。
 
★ 大綱
▼ 明らかになった問題点
◎ 筆者の個人的感想     
        

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