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議会傍聴報告  1 [議会ウオッチング]

 12日午後から一般質問が始まった。今回トップは根本駿輔議員である。根本議員は、公的機関におけるブラック企業的超過勤務状況について、最も身近な市役所の職場、そして義務制の小中学校の先生方の実態について取り上げ追及した。おかげで問題点が次々と明るみに出た感じである。

★ 市役所の実態
 根本議員の質問に、びっくりするような回答が次々と登場した。
▼ 市役所職員の超過勤務時間では、ひと月、1年間の上限時間はあったけれど、30年の調査では、その上限を超えていたという回答から出発した。「働き方改革」で超過勤務時間は遅くとも20時までとしたのが、今年の5月10日からである。
▼ 今まで時間外勤務に対するルールはなかったのか・・との質問に「なかった」という回答
▼ 退勤時刻の正確な把握どのようにしているのか・・上司(管理職)に申請し、命令書をもらう形で超過勤務をし、退勤時に出口にあるノートに記録して帰宅するという手続きをとることになっているということだ。

◎ 根本議員は旧態依然たるチェック方式であること。もっと客観的方式はないのか。民間で使用している方式などを紹介しながら・・実際に時間外命令簿を見ると、今でも10時とか11時とかの退庁時刻は記入されたりしている。正確性に疑問を持たざるを得ない状況であることを指摘。
現在は問題があったときの通報制度の窓口が総務部にあるということはおかしいことも指摘。安心して通報できるシステム設置を強調された。
なぜこんなに忙しいのか?忙しくさせている雑務が多いからではないのか?ペーパーレスの市役所もある。それだけで事務量は大きく減るだろうに・・・

★ 教職員の実態
▼ 過労死的教職員職場・教職員に過労死的な超過勤務をもたらす、その焦点的な部活動について「学校における働き方改革」についての通達が千葉県教育委員会からあり、4市教育委員会が提携して部活動のガイドラインを設定したという。
▼ 平日2時間、週末3時間、週1日の休業日を設定する。各学校ホームページや学校だよりで、このことを父母に説明・・現在そのように行われている
▼ さらに「校務支援システム」の実施から1年経ちその成果の質問には、勤務時間が短縮したこと。授業準備や、子供との触れ合いの時間が少し生まれたこと等がアンケートの上では記述されていることなどが回答であった。それにしてもいまだに、在校時間が 小学校 10時間33分 中学校11時間33分という数値が平然と述べられていた。

◎ 千葉県教育委員会から5月29日付で「学校における働き方改革プラン」が届いたという。早速インターネットで調べてみた。実情を率直に書いているのはいいが、それでも甘い。勤務時間を除く在校時間が月間小学校42時間、中学校64時間とあり、全校種の平均は49時間とある。そして45時間以上の教員の割合も高い。これは平成27年度の調査である。この49時間を10時間減らすことと、将来的には45時間を超す教職員の割合をゼロにするというのが目標だそうだ。つまりゼロになっても45時間超過という数字は残る。教員には残業代は出ない。なぜか「教職調整額(4%)」があるからだ。この改革プランには重要なことが省かれてある。追ってこの問題も取り上げたいと思う。
 
★ 大綱
▼ 明らかになった問題点
◎ 筆者の個人的感想


                              kawakami
 

 
 
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