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水民営化の恐ろしさ 3 [水道事業]

世界の水道、民営化に関する調査機関PSIRU(公共サービス国際研究所)のデータによると2000年から2015年の間に世界37か国235都市が一度民営化した水道業を再び公営に戻している。

 その理由は
① 水道料金高騰
② 財政の透明性欠如
③ 公営が民間企業を監督する難しさ
④ 劣悪な運営
⑤ 過度な人員削減によるサービス低下

ところがどっこい・・再び公営化に戻すには、とてつもない痛い目にあっているのだ。その事例
① 「水道管から泥水が噴出する」「蛇口から黄色い水が出てくる」ということで、5年後に再び市営に戻そうとしたアトランタ市は、企業に売った水道事業の株式を買い戻すためにかかった莫大な費用は、すべて税金として、市民の肩にのしかかってきた。
② インディアナ州は、ヴェオリア社と結んだ契約期間がまだ10年残っているというので約29億円の違約金を払わせられた。
③ ボリビアのコチャバンバ市は途中解除により米ベクトリ社に払った金額は、約25億円
④ 特にアルゼンチンが再度国営にしようといたとき、契約している企業9社中6社から裁判を起こされた。裁判はすべてアルゼンチン政府側が敗訴し、巨額の賠償金を払わせられている。

世界の水道が再公営化に進む中、日本は民営化に舵を取ろうとしている。それはなぜなのか・・・(続く)

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