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水民営化の恐ろしさ 2 [水道事業]

★ 水道民営化がもたらしたもの
1980年代「民間企業のノウハウを活かし、効率の良い運営と安価な水道料金を」耳に心地よいスローガンとともに導入された水道民営化はどんな現実をもたらしたのか。

 ここに世界の事例が出てくる。値上げ料金とその結果は?
① ボリビヤ  2年で35% ⇒ 採算の取れない貧困地域は水道工事が一切行われず、月収の4分の1にもなる水道料金が払えない住民が井戸を掘ると「水源が同じだから」と言って井戸使用料金を取る事態が生まれた
② 南アフリカ 4年で140% ⇒ 1000万人が水道を止められた。
③ オーストラリア  4年で200%
④ フランス  24年で 265%
⑤ イギリス  30年で 300% ⇒ 数百万人が水道を止められた。

世界銀行、アジア開発銀行。アフリカ開発銀行などの多国間開発銀行とIMF(国際通
貨基金)などは、財政危機の途上国を「救済」する融資の条件に、必ず水道、電気、ガスなどの公共インフラ民営化を条件に入れる。民営化により設立された株式会社の最大の役目は、株主に投資した分の見返りを手渡すことである。追い詰められて汚れた川の水を飲んだ住民が、バタバタと感染症で死亡する間も、運営権を持つ会社役員や株主への報酬はとどまることなく確実に支払われる・・と言う仕組みになっている。

 2018年の経産省のデーターによると、2015年に84兆円であった世界の水ビジネス市場は2020年には100兆円を超えると予測されているという。(続く)

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