SSブログ

候補者が足りなくなった [議会ウオッチング]

 鋸南町の町議会議員選挙
 鋸南町の町長・町議会選挙が4月23日に行われる。これからは噂の話である。議員選挙で立候補する議員さんが不足するのではないかという話が、友人から届いたのである。
 前に住んでいたこともあり、気になったので選挙管理委員会に聞いてみた。管理委員会の職員さんは、慎重な口ぶりで「4月18日が告示日なので、その前に立候補予定者に対する説明会があるので、その段階で予想はつくのですが、あくまで決定は告示日になるまで未定ということになります。」と答えられた。
 そこで、ふっと足りなくなったらどうなるのであろうと考えた。

 現実的には、地方議会は「なり手不足」という深刻な課題に直面している。直近の選挙で定員割れになった町や村は、全国で11に上った。なり手不足の解消に妙手はあるのか。それがあるのだ。今日はその事例を紹介しよう。

 北海道浦幌町では、10人の議員全員が党派を超えて結成したのが「チーム議会」。住民との対話を重視して、議員全員で地域を回り、住民ひとりひとりから意見を聞く場を設けた。こうした議員との対話に参加したのをきっかけに、立候補を考えるようになった若者もいる。
「チーム議会」の取り組みを始めてから4年。こうした新人の登場もあり、4月に迫った次の選挙では、定員割れは回避できる見通しだ。
 選挙戦になれば現職の議員たちは、言わば自ら育てた新人たちと議席を争うことになるが、町のためならそれもいとわないと言う。

 鳥取県には住民みずからが町の政策を考える取り組みを通じて、議員のなり手が生まれた町がある。
県の山間部にある智頭町。この町で行われている民間の保育事業では、子どもたちを自然の中で育てる方針が人気で、東京や大阪から移住してくる家族がいるほどだ。
 こうしたユニークな事業を生んできたのが、町の「百人委員会」だ。住民100人が参加してみずから考えた事業を町に提案。政策決定に関わる。この百人委員会を経て議員になった人もいる。
町議会の議長は「予算がつくプロセスやシステムを議員になるまでに体験している。人材を育てるという意味で、よい意味合いの委員会だと評価している」と話す。
 今では12人の議員のうち4人が百人委員会の経験者で、住民と議会の懸け橋となっている。
 
 なり手がいなくなっても、解決の糸口はある。今の議会を見ていると、かえってよくなるかもしれない。それを知ってあまり心配しなくてもよいと思うことにした。
                               kawakami


nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。