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過ちては改むるに憚ること勿れ [議会ウオッチング]

 「過ちては改むるに憚ること勿れ(論語)」ということばをこのブログで何回使ったであろうか・・・つい最近では、蔵波中六「14棟84世帯アパート群宅地開発」での、農業委員会農地転用許可の誤り、市の担当課の「宅地開発許可の誤り」おまけに県自体は、「農地法」を無視し、農地のうえに転用許可のないまま「都市計画法」とやらを上位において、開発を許可したまま、アパート群は完成を直前に迎えるまでになっている。

 この過程で誤りを改めたのは農業委員会だけであった。市は形式的手続きを取っただけに過ぎない。まして県は、過ちを糺そうともせず、無視したまま強行したと言ってよい。完成し入居は10月1日から、台風は目前である。熱海の二の舞が起こらないことを切に祈るばかりである。事故が起きたときの、責任は地権者、業者は勿論、市と県にあることを明記しておきたい

 地方自治体の政治形態は、憲法第八章で規定されているように「二元代表制」を取っている。行政権は住民全体から選挙された首長が責任を負い、立法権は多様な住民の意思を反映する形で議会が行政の監視を行うと同時に、不足部分を発議する権限を持つ。
 行政が発議した議案について、議会は賛否を審議し施行してよいのかどうかを採決によって決定する。その時反対意見を持つ者、賛成意見を持つ者がそれぞれ発言し正当性を訴える。そこまではいい。今起きていることは、その賛成意見をだれが作成し、だれがどのように発言しているかの問題である。

 常識では、議員本人が、ご自分の意見を堂々と胸を張って説明し、議案の正当性を訴えているはず…と思いきや・・・議案を造った行政執行部が、議案の正当性を訴え、監視すべき議員がそれを朗読するという、憲法無視の慣行が長い間平然とおこなわれていて、なんの痛痒も感じないという…その事実が判明した。市長・議員各位に付託した、住民の信頼を踏みにじって、平然としている現実を糺そうとしない。

「過ちては改むるに憚ること勿れ」以降この悪弊が、このまま継続するのであれば、議会ごと賛成討論者を明らかにしたい。このままでは、ご本人の善意で、ご自分の意見を述べても、執行部がつくった原稿を読んでいるとみなされても仕方がないのだ。小学校でよく言えば学芸会。悪く言えばカンニングを平然と行っていることを、市民に皆さんに議会ごと公表せざるを得ないことをお伝えする。                 
                                    kawakami


 

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