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ロビーの不思議な看板 5 [議会ウオッチング]

 議会棟ロビーには大きなテレビがある。議場の生中継をここと、長浦公民館、平川公民館で行っている。議会を市民に公開するためのテレビセットであると、公開当時は宣伝されていた。つまりロビーのテレビは、当然のことながら市民の視聴用にセットされたはずのものである。

 ところが、今回、議会傍聴に行くと、このロビーのそれもテレビの正面向かいに不思議な「折り畳み立て看板」が立っていた。そこには次の文言が書かれてあった。
「ここから先は一般の人の立ち入りをご遠慮ください。 ※傍聴の方は自動ドアを入って右側の階段から上がってください」

 これはいったい何の看板であろうか?ここから先という先には、黒張りのソフアーが2列きちんと並んでいる。15人ほどの人が座れるソフアーである。そこにはどなたがお座りになられるというのか?「一般の人はご遠慮下さい」ということは、一般ではない人の座席ということなのか?それはどなた様のことを言うのであろう。

 確かに、答弁に万が一齟齬があった場合、慌てて調査に走るための職員が、時折座って待っている姿がいないわけではない。ただ当日の場合一人として座っている方はいらっしゃらなかった。看板はテレビの正面にあるため、その後ろに座った方は、テレビ視聴の邪魔になっていて見えない。そんなことにはお構いなしの看板であった。

 高齢の方がお一人、笹生議員の質問傍聴にいらした。後ろに座ったがテレビが見えないので、椅子をずらして座られた。今度は音が低い。私に聞かれたので音を高くさせてもらった。
 つまり、ここに来られる方は、傍聴席では声が低くて聞こえない。傍聴席での録音は禁止されている。そこでテレビの前に来られた方である。

 私も、耳が遠くなってきたので、下での傍聴席愛好者である。ここでは録音もできる。不明なところは帰宅してから聞き直すことができるからである。前に
「ここは議場なので録音機を使わないでください」と言われたことがある。
「ここは議場ではなくロビーでしょう?長浦公民館でも、平川公民館でも、録音機は使用不許可ですか?」と聞き「あなたが決めたわけではないでしょうから、責任者はどなたですか?」と聞くと「お待ちください」と言い、責任者は出てこないで「どうぞお使いください」という返事が返ってきた。以降、傍聴はここに決めている。

 どうしても、答弁控用職員の席がここに必要であるのなら、テレビを見やすい場所に移されるがいい。立て看板の用語も気になる。ここには「上から目線」の、市民に対する蔑視感がにじんでいるし、正確に言えば「ここは市民のための傍聴席ではありません。えらい方々が座るところです。あなた方一般人が傍聴したければ、不便だけど我慢して、傍聴席に行って傍聴してください」と言っているに等しい。

 旧態依然の傍聴規則にあるからと言って、録音機を使用しようとした傍聴者が禁止され、それ以降傍聴をやめた方がいらした。もうお亡くなりになられた方であるが、私たちの会員であり、誠実な農家の方であった。横田から傍聴の為によく議会に来られていた方である。  
傍聴規則を近隣他市と一度比較されるがいい。市民に窓を開くことを口にするのであれば、身近なところから始めることだ・・
                            kawakami


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