SSブログ

水源地に巨大な産廃処分場 3 [産廃処理場]

 今日で最終稿です。追い詰められた新井綜合はどんな手を打つのでしょう? 業者よりとみられている県は、どう対応するのでしょう。私たちの水源に関することです。しっかりと監視の要アリです。kawakami



県議会が請願採択

 処分場の地層は久留里の自噴井戸の取水層の下10mを通るので万一事故が起こったとしても影響ないと業者はアセスに書いてあります。地層について本当にそうなのか、アセスに書いてあるデータを読み解いても疑念があるので、実際にボーリング調査をするよう業者に求めてきました。  しかし業者は行わないとの一点張りでした。そこで私達は「業者にボーリング調査をさせるよう千葉県知事は業者に行政指導をするように求める」という請願を君津市議会に出し全会一致で採択されました。
 これをうけ千葉県議会にも同趣旨の請願を出しこれも全会一致で採択されました。このような住民からの請願が県議会で採択されたのは初めてのことだそうです。県当局はこの議会の採択を受け、業者にボーリングを行うように行政指導をすることになりました。

様々な問題点

 上記地層以外にもアセスメントには様々な問題点が見られます
① 地震に関して震度6弱に耐える構造になっている、とあるが久留里では江戸時代に直下型地震も起こっており、また政府の報告でも震度6強以上の揺れが起こる確率が高いと言っている。
② 久留里城は別名雨城と言われるようにここは千葉県内で一番の降雨地帯です。しかし、遠く離れた館山のデータで水処理施設などの設計をしている。九州豪雨に見られるようにこれからの異常気象に対応ができていない。
③ 放流水の排水基準が今までの第1期、第2期の基準より甘くなっている。
④ 埋立て壁面角度を今までより急角度にして容量を増やしているが、急傾斜になれば地震や豪雨による崩壊の危険が増す。
⑤ 汚染物質を出さないための遮水シートの耐用年数は永久でなく、劣化したら汚染水が漏れ出てしまう。
などなど

放射能

 3.11以後放射性物質が大量に運び込まれています。特措法ができた以降に運び込まれた8000ベクレル以下の放射性物質の総量は610億ベクレルにもなっています。特措法以前に搬入されたもの(これは統計が取られていない)を合わせれば膨大な量の放射性物質が入っています。
 今春新潟市長が新潟市の放射性物質をこの処分場に運び入れたいとの意向があると知った私達は新潟市長に搬入しないで欲しい、と要請書を送りましたが「搬入にご理解いただきたい」との回答でした。

 今後、第3期の処分場を造らせないため地元の人達とともに粘り強く戦って行きたいと思っています。

  (この稿を終わります。小櫃川の水を守る会・会長の関巌氏の報告です。)


nice!(0)  コメント(1) 

nice! 0

コメント 1

千葉県民

大変問題だと思います。
水源地上部に作るなど、あり得ません。
こんなものの許可を出した人間は誰なんでしょうか?
とんでもない連中ですね。

ごみの中身は、なんでもありの状況です。
本来、最終処分場にはどうしても処理できないものだけを
搬入すべきなのですが、再資源化できるものでもなんでも
ごちゃまぜの状況です。
つまり、貴重な処分場の容量をどうでもいいようなゴミで
無駄に使用し、唯一無二の自然環境を破壊しています。
表向ききれいな体裁を整えていますが、実際は、
昔の東京の夢の島と同じです。

こんないい加減な最終処分場に千葉県の貴重な場所を破壊、汚染されることは、許すことはできませんので、
強く住民県民議員他、協力者共々、
反対し訴えていくべきです。

それと、同時に私たちがゴミを出している側の人間であることも
忘れてはいけませんね。

先日アフリカ、ケニアでビニル袋の製造、所持、使用を禁じ、違反したら罰もあるというようなルールを作ったそうです。
極端ではありますが、ある意味正解で、先進的で興味深いことだと
思っています。
by 千葉県民 (2017-09-06 00:04) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。