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水源地に巨大な産廃処分場 2 [産廃処理場]

 昨日に引き続き「水源地に巨大な産廃処分場 2です。じっくりお読みください。kawakami


巨大な処分場

 この川の上流部に今問題となっている処分場が出来ております。第1期の処分場は埋立容量が107万m3 で 2004年(13年前)に埋め立てを開始しました。5年前にこの処分場内の汚染水が漏れ出たことがわかり千葉県により搬入停止を命じられ、今でもその原因がわからず搬入中止が続いています。
それにもかかわらず第1期処分場のすぐ隣に埋立容量97万m3の第2期処分場を作りました。私達は漏洩の原因が分からず解決しないまま第2期の許可はあり得ないと強く千葉県に申し入れていたのにもかかわらず、千葉県知事は廃掃法(廃棄物の処理及び清掃に関する法律)に基づいて営業許可を出し、2013年(4年前)から搬入を行っています。
 二つ併せて204万m3 の既設の処分場がある中で、今回223万m3 の第3期の処分場を作ろうとして千葉県に営業許可の申請を出しています。もしこれができれば合計427万m3 という巨大な処分場ができることになります。これは縦、横100mの敷地に427mの高さに有害なゴミを捨てると言うことです。

久留里という町

 この処分場の下流5kmほどの所に久留里という町があります。ここは江戸時代の城下町で、「平成の水100選」に選ばれた上総堀りという人力で掘られた自噴井戸が数百もある銘水の里です。造り酒屋が5軒もあります。自噴井戸というのは高い所に降った雨が透水層を通り被圧水となって低いところの地表にまで吹き出るものです。
 小櫃川の表流水は小櫃平野を潤し稲作や農業用水としても大切であり、下流には水道水源の取水場もある命の母なる川です。
 このような大事な川の水源部に 有害物質を捨てる巨大な処分場ができているのです。

業者のやり方

 この処分場開設には私達の会はもとより地元の住民、地元の君津市、及び君津市議会が一貫して反対を表明しているのにもかかわらず千葉県は営業許可を2度にわたり出したのです。
 今回第3期の処分場計画についても、地元、君津市、君津市議会は一貫して反対しています。業者は営業許可申請を千葉県に出す前に、県の指針で関係機関と事前協議をするようにしておりますが、地元君津市との間で事前協議が進まず、驚いたことに業者は事前協議を取り下げて直接許可申請書を提出したのです。前代未聞の乱暴なやり方です。

県議会が請願採択

 処分場の地層は久留里の自噴井戸の取水層の下10mを通るので万一事故が起こったとしても影響ないと業者はアセスに書いてあります。地層について本当にそうなのか、アセスに書いてあるデータを読み解いても疑念があるので、実際にボーリング調査をするよう業者に求めてきました。しかし業者は行わないとの一点張りでした。
 そこで私達は「業者にボーリング調査をさせるよう千葉県知事は業者に行政指導をするように求める」という請願を君津市議会に出し全会一致で採択されました。これをうけ千葉県議会にも同趣旨の請願を出しこれも全会一致で採択されました。
 このような住民からの請願が県議会で採択されたのは初めてのことだそうです。県当局はこの議会の採択を受け、業者にボーリングを行うように行政指導をすることになりました。(続く)

久留里銘水.PNG


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