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脱炭素化紀元元年  1 [石炭火力発電所]

 新聞の社説などほとんど読む人はいないでしょう。私もそう読む方ではありません。でも10日の東京新聞の社説には目をひかれました。ぜひ皆さんも読んでいただきたく、2回に分けて転記します。なぜか、千葉・市原:袖ケ浦にできる石炭火力発電所について、考えてほしいからです。社説の題は「脱炭素化紀元元年」です。kawakami

 お知らせします。宇宙船「地球号」は、火力、原子力から、風力、太陽光のエンジンへと取り換えが済み次第出発します。どうか、お乗り遅れのないように・・・

 この新年を「脱炭素化紀元元年」と呼んでもいいと思います。後世の歴史書に、そう記されるかもしれません。
 昨年11月に発効したパリ協定は、地球温暖化を水際で食い止めるために結ばれた新しいルールの大枠です。
 その直後、気候変動枠組み条約第22回締約国会議(COP22)と、パリ協定の第一回締約国会議がモロッコのマラケシュで開かれて、来年中にその中身を煮詰め、3年後の2020年には、本格的始動させると決めたのです。

▲ 危機感を共有できた。
 パリ協定の最大の特徴は全員参加の精神です。先進国だけに温室効果ガスの削減義務を負わせた京都議定書とは違い、先進国も、中国やインドを含む途上国グループも、現行ルールの京都議定書からいち早く抜け出した米国も、アラブの産油国さえも温暖化を「人類共通の敵」だと、にわかに認識し、それぞれが「共通だが差異ある責任」を負うことに合意した。

 温暖化の原因は、温室効果ガス、主に二酸化炭素(CO2)。そのもとになる石炭や石油などの化石燃料をもう使わないようにしよう、減らしていこう、低炭素ではなく、脱炭素社会を目指していこう!という取り決めです。

 パリ協定は気候変動に伴う未知の危機から世界を救うため、世界全体の平均気温の上昇
を、産業革命まえに比べて、少なくとも二度より低く抑えなければならないとしています。そのためには、今世紀後半までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにしなくてはなりません。

 20世紀の宇宙船「地球号」の燃料は、主に石油や石炭でした。地球を動かすエンジンを
付け替えなければなりません。文明史上の大転換が、この新年から始まったと表現しても決して大げさではないでしょう。
世界が一つになった理由は第一に「危機感」です。地球規模の異常気象は、年々激しさ
を増しており、貧困や公衆衛生、人権問題などにも多大なる影響を及ぼすものになっています。もはや安全保障の領域です。このままでは経済成長はおろか、人類生存の持続可能性すら脅かされてしまうというのが共通認識です。(続く)


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