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自らの体験から医療問題を考える~その2 [医療問題]

▼ 順番を待つ・・ひたすらに待つ・・待ちくたびれた後に・・

 その病院は木更津市にあった。病院の名誉のためにあえて名前は書かないことにする。
正面玄関はすでに閉じられ、奥の夜間入口から病院内に入る。入れすぎたエアコンの冷え冷えする長い待合所に、30人ほどの患者が暗い顔をして待っていた。行き来する看護師たちの数が、圧倒的に少ない。疲れ切った表情からは、患者さんたちは決して元気をもらえないであろうに・・・と思いつつ、順番を待つ。とにかく待つ。それでも1時間ほどで順番が来た。

 静かな中年の先生であった。状況を聴くと、すぐCTとレントゲンを指示された。「レントゲン室の前で待っていてください」と言われ、その場所に移る。そこでも呼ばれるまで待つ。ひたすらに待つ。しかしレントゲン室は使用中の赤ランプが輝いていても、呼び出しはない。

 待ちくたびれて聴きに行こうとしたとき、担当の先生が足早に歩いてきて、レントゲン室に入った。慌ただしく人の動きがあったかと思うと、あわてるように技師がレントゲン室に入り込んできた。いままでどこにいっていたのであろうか・・何があったのかはわからない。

 ようやく撮影が始まった。その結果わかったことは。肋骨が3本折れていること。肺胞内部には損傷がないこと。だから静かに休んでいることを指示され、腕の皮膚の擦り傷の手当てをしてくださった。この間3時間半。痛みは取れていないが、疲れた暗い気持ちのまま帰宅し就寝する。

 翌日もこの病院へ行く。今度は『内・外科』の先生に呼ばれた。昨日は整形外科であった。この病院の先生は、出向が多いらしい。また同じ写真を撮らされ、今日は胸部の損傷の確認をしたという。やはり同じ診断である。スリ傷の手当てをして帰宅する。翌日も「スリ傷の手当」だけでよいという。かくて三日間が過ぎてしまった。(続く)


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