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議会傍聴記その4 となみ久子議員 [議会ウオッチング]

議会傍聴記 その4 となみ久子議員

 今井幼稚園廃園にかかわる、各種会議の意見を無視した決定。その決定をこれも議会最終日に報告するという不思議な日程配置。現在通園している子供の親たちへの説明会は一番最後で、不満爆発であっても、もう説明会は行わないと断言。市長はその経緯を聞いていなかったとの釈明。なんといっても幼児教育に対する決定的理念の欠如…これらが次々と明るみになり、答弁はしどろもどろ・・議員の質問時間30分に対し答弁が一時間もかかり、たまりかねた議長が明確な答弁を要請せざるを得なかったという・・淡々と質問するとなみ議員に対し、無残なまでの行政の対応でした。

 今回のとなみ議員の質問は、今や、恒例の如くになった、政策決定に当たっては、市民の声は全く聴かず。議会との協議は行わない。すべて国の方針と机上プランで、一方的に決定し事後報告という・・・行政の独善性そのものを、ありありと浮彫するものでした。子ども連れで傍聴に来られていた父母の皆さんは聴きながら唖然とした表情でいらっしゃいました。傍聴記は、テレビ前での録音を紐解きながら、2回に分けてつづっていきたいと思います。

1、 公共施設整備再編計画との関連

 袖ケ浦市の公共施設は、バブル時代の箱ものつくりの結果100を超える施設が現存し、いずれも老朽化が進み、何らかの措置を迫られていました。今井幼稚園廃園方針決定の基本的要因になったものは、この「公共施設整備再編計画」にあります。このことの討議の記録に、「施設の統廃合に関しては地域住民・関係機関の意見を十分に聞き、慎重に対応する」ことが明記されています。

 ところが、今井幼稚園廃案の話は、子育て支援会議等関係する会議での討議には全く出ていないし、地域住民はもちろん、今井幼稚園職員にも知らされないまま、その上議会には3月議会の終了時点で、突然決定報告としてされたもので、今回もまた議会との協議は全くされていないという、事実追求から質問は始まりました。

 ひどい話が事例として出されています。教育委員会に「保護者・地域の住民にはいつ説明するのですか」と聞いたら「その計画はありません」という返答であったというのです。

 このことに対する市長の回答は「説明会をしないという方針の決定について、私は聴いていませんでした」というものです。市長の答弁はこれだけではありません。「子ども子育て会議等、さまざまなところで、さまざまな意見をたくさん聞いている」と力説されていたのですが、この問題の討議で「さまざま」という単語を16回使われていました。しかし、最も聞かねばならぬ利用者や、現場の職員、議会との協議等の話は「さまざま」の中には登場しませんでした。

 政策決定の手続きにかかわる独善性という基本的な欠陥がまずここで明らかになりました。(続く)

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