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石炭火力発電所建設と審議会記録⑥ [石炭火力発電所]

 ある日突然一斉に発表された感じの「石炭火力発電所建設計画」は、気候ネットワーク調べで、2016年1月現在47か所になっています。そのうち千葉県が、5か所(袖ヶ浦を2か所と見る)になっています。発電量は1基ごと最低が宮崎の旭化成ケミカルズ6万kWで、最高が愛知の武豊火力発電所5号機の107万kWです。100万kW以上の規模が10基あり、袖ケ浦ではそれが2基同じ場所に設立されるので、最大の規模ということになります。

 もう一つ付け加えると、隣の市原市と千葉市にも100万kWの「石炭火力発電所」計画がありますから、4基400万kWもの「石炭火力発電所」が、東京湾沿岸京葉コンビナートに並び立つことになります。

 環境審議会でAさんは、ズバリ「大規模発電設備を計画した理由」を尋ねています。
その中で① 200万kWにした理由と、② 規模縮小は可能か・・と追及しています。
その回答をそのまま掲載します。

 首都圏においては、競争力のあるベースロード電源のニーズが高いことから、発電所の総出力は、発電効率の向上、安定供給の確保及び電気料金のコスト低減と言った、ベースロード電源としての事業性の確保と未利用地の最大限有効活用の観点から、スケールメリットを創出できる100万kW×2基としました。 

 ここには、「なぜそれがCO2を排出する石炭でなければならないのか」がありません。
「業界の枠組みにおける位置づけがどうであるのか」がありません。
ましてや「国全体のCO2削減目標とのかかわりなど関知しない」という姿勢がみえても構わないという、開き直った事業体の態度がうかがわれます。

さて、次はいよいよ、大気汚染、温排水問題、廃棄物、粉塵等、さらに具体化してみていきたいと思います。(明日・明後日は一息ついてお休み・鋼製スラグ業者書類送検のニュース・そのほかの報告等をお知らせします。)

Kawakami



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