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新井綜合の誤った地質図 [産廃処理場]

「小櫃川の水を守る会」通信第66号が届いた。今回の通信では、市原市の市民運動が13人から始まって、全市民運動的規模に発展しつつある状況が、具体的場面場面の写真を取り混ぜ報告されている。

 もう一つは、日本一と言われる産廃施設(株)新井綜合の説明会での地層図による説明内容が、虚偽に満ちていることを一つ一つ理論的に、そして新井綜合の過去の説明との意図的食い違いの実態をつくとこで、完膚なきまでに叩き潰したことの報告が掲載されている。ここでは、その2点について、今日・明日と報告しておきたい。

 一つは新井綜合の説明会に初めて参加されたTさんの感想文である。

 我が家は亀山ダムが目の前に広がる風光明媚なところにある。その我が家のすぐ前の道路を、ごみを満載した新井の青いトラックが毎日走っている。蔵玉地先の産廃処分場に行くのだ。

 3.11以降、放射性廃棄物もそこに捨てられ、どんどんたまっていくことを考えると、何とかしないと、という焦燥感に駆られていた。昨年12月12日に持たれた、新井との意見交換会に初めて参加した。産廃や地質の知識はほとんど持ち合わせていない。

 意見交換会では、業者から地質図が配布された。新井の産廃場で露出している「梅が瀬層」という地層は、東京湾に向かってゆるく傾斜しており、名水で有名な久留里地区では、深さ600m以上と推定される・・というような説明があった。

 よく知らない自分にとっては、疑いようがないのだが、会の後半に「小櫃川の水を守る会」の方が業者の地質図の誤りを指摘した。
 業者の出している数値を使って、きちんと正確に図を引き直すと、産廃場の立っている地面の「梅が瀬層」にしみ込んだ水は、久留里まで来ると深さは480mになるというのだ。
 これは論争になると思いきや、新井はすぐ間違いを認めた。痛快だった。

 しかし恐ろしいのは、久留里の地下480メートルの深さとは、まさに名水が自噴する井戸の深さなのである。

 「守る会」では、お互いの推量や理論上の計算ではなく、事実を明確にするためには、久留里地区でのボーリング調査が必要だ・・と強く求めたが、新井は了承しなかった。
 まだまだ大きな声にはなっていないものの、理論的にはかなり追い詰めている場面に出会え、勇気をいただいた。

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