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「富裕層の富は留まり続ける」 [その他]

大学院まで奨学金をもらえば約700万円の借金になる。卒業して一定の報酬を得ることのできる職業に就くことができる学生は、現在何割いるのであろう。数多くの奨学金受給性が支払い不能に陥っていることを聴いている。(不能者約40%という試算もある)
この事実に、文科省の有識者会議で経済同友会の専務理事・前原金一氏が「支払い不能者は自衛隊に送ったら・・」という発言をしている。

労働者派遣を仕事としている業者がいる。その数の表を見て驚いた。非正規労働者はこの業者を通じて、企業に送られ、今回の法律改悪で、派遣のまま一生を過ごすことになる割合が多くなることは間違いない。
(クイックすると大きくなります)


派遣会社.PNG


「富裕層の富は留まり続ける」ということを、300年間の経済的歴史を通して論文化し、世界的に話題になっているトム・ピケディというフランスの経済学者がいる。この学者が来日し「アベノミクス」についての意見を求められた。本人は戸惑いながらも、次のように発言している

「『富裕層優遇』と常々批判されるアベノミクスについての見解を、ぜひ聞きたいところだ。アベノミクスのキモの1つは、株価や不動産価格の上昇による資産効果で“上位層”を潤せば、それが“下位層”まで零れ落ちてくる、というトリクルダウン理論である。」
「この理論は実際にちゃんと機能するのでしょうか。よく『不平等は今拡大しているが、ちょっと我慢すれば、いずれ成功して万人に裨益する』といわれますが、過去にそうならなかったのに、今後それがうまくいくという保証はどこにもないと感じています」
「極端な不平等の下では、金のあるところに権力が集中し、政治的な発言力にも格差が生じます。これは民主主義の危機です。政策や制度といった仕組みを駆使し、この不平等の拡大に何とか制約をかけなければなりません」

トム・ピケディ氏の指摘に共感する。日本は今、貧困と富裕層の格差拡大を意図的に推進する政策を取っている。何のためなのか?かってある富裕層のインド人に聞いたことがある。
「あなたの国の問題点は厳しいカースト制が今も残っていることでしょうね?」
「とんでもない。この制度こそ人間社会の自然の制度ですよ。」

こういうことを言う国民のいる国になりたくない

kawakami




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袖ヶ浦市を愛する中立派一市民

まさに同感であります。
富裕層や大企業が最初に潤い、運良くそれが中流、下流にまで降りてくるまでに、一体何年かかるというのでしょうか。
下手をしたら10年のスパンで考えることになりますでしょう。
この期間を耐え抜くほどの余力は我々にはありません。。。
by 袖ヶ浦市を愛する中立派一市民 (2015-09-25 22:56) 

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