2014年度総会討議~その1・JR問題~ [JR東日本千葉支社の利用者切り捨て]
8日、冬に戻ったような寒い1日であった。そんな中、「市民が望む政策研究会」第99回例会と併せ定期総会が行われ、2014年度の総括と、今年度への展望が討議された。
1年間、どのような取り組みをしてきたのか…その足跡を数回に分けて報告する。
第1回目は、JRの利用者切捨て問題への取り組み報告である。
昨年2月11日、会長がある会合でご一緒した鉄道関係の方から、袖ケ浦での駅舎改築問題と、完成と同時に「みどりの窓口」が廃止されること、配置職員の転換と木更津駅への業務集約方針が実施に移されることを聞いた。そこから直ちに反撃の活動は開始された。
市当局は、そのことを認識していなかった。JRに言わせれば、建設計画段階での説明文書の中に「みどりの窓口」に変わって多機能の券売機が設置されることで、説明は終わっているという姿勢であった。確かに数行の文言が、膨大な設計文書の中に紛れ込んでいたことが、そこで発見された。これを単に職員の認識ミスとだけで責任追及する気はない。
JRのあざとい罠のかけ方に、あきれると同時に、これで4兆円もの利益の内部保留を積み上げ、社是行動方針冒頭の「お客様・地域とともに」という文言が、いかに羊頭狗肉の表現であるかが、市民の前に具体的に明らかになったと言えよう。
直ちに全市民にこのことをチラシで報告し、市民集会代表による千葉支社への直接抗議交渉を行うとともに、「市長とのふれあいトーク」を開催し、市としての抗議と復活交渉を要請した。出口市長は「私が先頭に立って交渉する」ことを約し、議会でも全員一致の要請書を、JR千葉支社へ議長名で提出した。
当初、市長・議長で直接千葉支社へ要請訪問の予定であったが、さすがにこの対応にあわてたJRでは、支社長の方から来訪、この問題の経緯と理解の違いについて話し合い、口頭での形だけの謝罪はあった。しかし進展は全く見られなかった。
長浦駅に引き続いて、袖ケ浦駅の完成時、何らかの変化はあるかと期待したが、券売機の交換があっただけで、その他の変化はなかった。完全に市の要請は無視されたことになる。JRは「バリアフリー法」に基づく、ホームから施設外まで、高齢者、障害者の移動に困難がないよう配慮する義務についても、エレベーター一基があることを理由に、ホームからのエスカレーター設置を拒否したままである。市費で負担することを提示しても、拒否の態度は崩さなかった。市長の面目は丸つぶれの形となった。
今回の取り組みは、JRの事務室をも含めた、工事費の殆どが地元負担という独占的な駅舎建設の仕組み自体が不当であることを明らかにしたうえに、利用者切捨てを平然と行う公共事業企業にあるまじきJRの体質をまざまざと見せつけたものである。かくて「駅舎は便利になったが、JRは不便になった」という結末というのが今次取り組みのまとめとなった。
1年間、どのような取り組みをしてきたのか…その足跡を数回に分けて報告する。
第1回目は、JRの利用者切捨て問題への取り組み報告である。
昨年2月11日、会長がある会合でご一緒した鉄道関係の方から、袖ケ浦での駅舎改築問題と、完成と同時に「みどりの窓口」が廃止されること、配置職員の転換と木更津駅への業務集約方針が実施に移されることを聞いた。そこから直ちに反撃の活動は開始された。
市当局は、そのことを認識していなかった。JRに言わせれば、建設計画段階での説明文書の中に「みどりの窓口」に変わって多機能の券売機が設置されることで、説明は終わっているという姿勢であった。確かに数行の文言が、膨大な設計文書の中に紛れ込んでいたことが、そこで発見された。これを単に職員の認識ミスとだけで責任追及する気はない。
JRのあざとい罠のかけ方に、あきれると同時に、これで4兆円もの利益の内部保留を積み上げ、社是行動方針冒頭の「お客様・地域とともに」という文言が、いかに羊頭狗肉の表現であるかが、市民の前に具体的に明らかになったと言えよう。
直ちに全市民にこのことをチラシで報告し、市民集会代表による千葉支社への直接抗議交渉を行うとともに、「市長とのふれあいトーク」を開催し、市としての抗議と復活交渉を要請した。出口市長は「私が先頭に立って交渉する」ことを約し、議会でも全員一致の要請書を、JR千葉支社へ議長名で提出した。
当初、市長・議長で直接千葉支社へ要請訪問の予定であったが、さすがにこの対応にあわてたJRでは、支社長の方から来訪、この問題の経緯と理解の違いについて話し合い、口頭での形だけの謝罪はあった。しかし進展は全く見られなかった。
長浦駅に引き続いて、袖ケ浦駅の完成時、何らかの変化はあるかと期待したが、券売機の交換があっただけで、その他の変化はなかった。完全に市の要請は無視されたことになる。JRは「バリアフリー法」に基づく、ホームから施設外まで、高齢者、障害者の移動に困難がないよう配慮する義務についても、エレベーター一基があることを理由に、ホームからのエスカレーター設置を拒否したままである。市費で負担することを提示しても、拒否の態度は崩さなかった。市長の面目は丸つぶれの形となった。
今回の取り組みは、JRの事務室をも含めた、工事費の殆どが地元負担という独占的な駅舎建設の仕組み自体が不当であることを明らかにしたうえに、利用者切捨てを平然と行う公共事業企業にあるまじきJRの体質をまざまざと見せつけたものである。かくて「駅舎は便利になったが、JRは不便になった」という結末というのが今次取り組みのまとめとなった。
2015-04-09 09:35
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