優れた残土条例を作るために継続審議を求める陳情 [残土埋立]
今議会に下記のような陳情書を本日提出いたしました 。これとは別に平川地区区長名で同意範囲を2000mにするよう市長・市議会議長あての要望書が提出されると聞いています。
事務局
市民が安心できる残土条例を作るために継続審議を求める陳情
袖ケ浦市議会議長 渡辺 盛 様
袖ケ浦市高谷区 区長 高石 周史
袖ケ浦市下泉区 区長 大岩 亨
袖ケ浦市三箇区 区長 鳥澤 宣
袖ケ浦市高谷土地改良区 理事長 藤城 安男
浮戸川上流環境保全会 会長 露崎 清美
小櫃川の水を守る会 会長 山田 周治
放射性物質から生命を守る市民の会 会長 山田 周治
袖ケ浦市民が望む政策研究会 会長 関 巌
市民が安心できる残土条例を作るために継続審議を求める陳情
陳情項目
市民が安心できる残土条例とするために、十分時間をかけて審議していただきたく継続審議とするよう求めます。
1、陳情趣旨
残土条例については先に施行した近隣他市の例も参考にして、隣接2000m以内の住民の同意を求める、関係する自治会や水利組合や土地改良区、地下水を利用している人の同意を求める、搬入路の隣接地の住民の同意を求める、発生元は県内に限るなど、また原発事故由来による放射能による土壌汚染に対処するなどして、市民が本当に安心して住めるようにするために、残土条例を十分審議されることをお願いします。
また市内各所に残土の不法投棄があり、汚染物質の拡散、残土の流失、水質汚染など周辺住民や農業などに多大の影響、心配を与えております。このような不法投棄をさせないための条例の作成、取り組みなども合わせて審議されることをお願いします。
なお3月議会は予算案の審議という大変重要な議案があります。このような中、残土条例はじっくり時間をかけて審議をお願いします。
2、趣旨にかかわる説明
(1)3月議会に「袖ケ浦市土砂等の埋め立て等による土壌の汚染及び災害の発生の防止に関する条例を全部改正する条例」(案)(「残土条例」という)がかかっております。袖ケ浦市は臨海部に土砂の受け入れ港があり首都圏から大量に残土が運び込まれています。残土の中には汚染された土砂、放射能物質を含む土砂が混入され環境を汚染する恐れが予想されます。残土埋め立ての場所から土砂の流出も心配されます。また搬入路の交通問題も生じます。特に3000m2 以上の埋め立て(特定事業)は土砂の量も多く住民の不安も増します。
(2)この条例案によると住民の同意は隣接300m以内の住民に限るとなっており、関係する自治会や水利組合などの同意は条件に示されておりません。隣の木更津市では「水道水源保護地域」および「地域森林計画対象区域」内は近隣2000m以内の世帯の8割の同意が必要となっており、市街地を除くほとんどの区域がこの対象地区となっております。このため多くの住民が安心できることになります。またこのことは私たちの水源である小櫃川の水質を保全することにもなります。袖ケ浦市も小櫃川が流れています。せっかく木更津市がこのような条例を作っても袖ケ浦市が同じような条例を作らなければ、小櫃川の水質を保つことが不十分になります。
君津市では市長が認めた場合、水利組合、搬入路の隣接地地権者の同意を必要とします。
(3)君津市では千葉県内で発生した残土に限るという条例を作りました。袖ヶ浦市の条例案にはそのような項目はありません。袖ケ浦市の臨海部には残土を運び込む港があり、東京や神奈川などから大量に残土が運び込まれています。残土が本当に安全かどうかは簡単な検査ではなかなか正確に測れません。検査は大量の残土に対してほんの少ししか検査しません。残土が近くで出た物であれば心配なときにどのような残土か調べやすく、もし汚染土であればすぐに対応しやすいです。それが遠方からのものであるとやはり心配が大きくなります。
さらに東電福島原発事故以来放射性物質が大量に放出され土砂の汚染も深刻になっております。その危険性も高く土砂の検査も厳重にしなければなりません。今回の条例には放射性物質の検査項目は入っていません。
(4)市内各所に残土の不法投棄があり、最近では市内高谷地区に汚染残土が不法に投棄され未だ撤去されておりません。このままでは袖ケ浦市が残土埋め立ての無法地帯になってしまいます。残土の不法投棄を絶対にさせない条例や取り組みも大変重要になっております。
(5)このように近隣他市では市民の安全・安心の立場から条例が作られております。今後基準のゆるい袖ケ浦市に残土処分場が集中することが十分予想されます。
袖ヶ浦市でも他市の例を十分参考にして本当に市民が安全・安心して暮らせるような素晴らしい残土条例を作るために、残土問題が起こっている地域住民の声を聞く、広く市民に知らせるなど、十分時間をかけ審議を尽くしていただきたいと思いこの陳情を行うものです。
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