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袖ヶ浦市議会最終本会議傍聴記~定数減発議を巡って~ [議会ウオッチング]

 6月26日、国会は消費税法案採決で、テレビはそのニュースでもちきりであった。わが袖ヶ浦市議会でも、突然降ってわいたような議員発議による議員定数減議案が上程され、このことに対する議員各位の、通常とは違った、激しい論戦が展開された。それを聞いての感想と問題提起をしたいと思う。ただし録音も、録画もできないので正確さにかけるところがあってもお許し願いたい。「傍聴とは議場に入って見て聴くだけのこと」という議会事務局からのお手紙をいただいているので・・・。

 発議は神崎議員と篠崎(龍)議員。他に賛同者5名。(前田、茂木、小野、露崎、石井各議員)説明は神崎議員が行った。説明の趣旨は
① 社会経済情勢に鑑み、本市の実情に即した議員定数に改めたい。24人を22人に改める。(提案理由から抜粋)
② 県内6万人規模の都市での議員数   21人~22人
③ 近隣都市の議員一人当たりの人数   
   君津(3700) 木更津(4600) 富津(2652) 市原(7700) 袖ヶ浦(2520)
④ 自治連会長名での要望書が出ていること。

★ このことに対する各議員からの主要な質疑意見内容

① 議員の職責を理解していない・・・22名の論拠は

② 会派に対する説明があり持ち帰って論議することになっているところへ突然の提案はルール違反であると同時に、早くから考えていたのであれば、もっと早くに提起し論議を尽くすべきなのに、選挙が迫ってきての突然の提案は、選挙目当ての点数稼ぎの感じがする。

③ 不必要だとは言っていない。議会改革の勉強会が始まったところで、当然議員定数の論議もしなければならないという時期に、そのことを無視しての提案は納得しがたい。富津市ではきちんと一年間かけて討議し結論を出している。

④ 当面とりあえず二つということには何の根拠もない。思いつきに過ぎない。

⑤ 自治連の要望書が出たというが、自治会の会員である自分としては、だれがどこでどのように決めたも のか、その報告もない。~誰も知らなかった雰囲気~

⑥ 地方分権の流れの中で、将来を見通した議会・議員の在り方が問われている。もちろんそこでは議会の在り方とかかわって議員定数の基準も明快になってくるはずだ。そういう見通しについての認識を問いたい。

⑦ 議員・議会の活動が市民に知られていない現状がある。そのことに対する批判としての定数減を受け入れる素地があることも事実である。そのための議会改革に取り組むべく始めたところに、市民受けのする  定数減提案は、納得がいかない。

⑧ この問題は2元制民主主義の根幹にかかわる問題である。軽々に扱うものではない。

 採決結果は少数否決であった。発議者は9月議会にも提起するであろう。選挙に間に合わせるつもりであるらしい。上記議論の中心は、大勢を背景にした発議者と、議会改革を背景にした議員の意見のぶつかりであろう。私は、あまり論拠のない発議者よりも、真に議会改革に取り組むのであれば、その方が先行することなのだという考え方を支持したい。単に経済上の問題であれば、定数は減らさず報酬を減らせばよいのである。・・・・・・いずれにせよ意見の分かれるところである。市民も大いに議論することをお勧めしたい。

                                                   kawakami

  
                         

 
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