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「命の水」シリーズ 6 [水道事業]

 いよいよ今日は最終コースです。
びっくりすることをお知らせします。袖ケ浦のHPに書かれていますが、平成29年度から具体的水道運営の一部はすでにヴェオリア・ジェネッツ(株)という会社に委託されています。業務内容は検針と料金徴収です。

 この会社は何を隠そう、世界最大の水企業である、Veolia Water(ヴェオリア・ウォーター)フランス・・全世界で1億7000万人に上下水サービスを握っている問題の企業(このブログの1で紹介済み)の日本法人です。この会社は、コンセッション方式第1号として浜松市との契約が成立し2017年から2038年3月までの契約を締結しています。21年間の契約です。公営に戻すには莫大な違約金支払い義務があることを当事者は知っているのでしょうか。(いったん民営化したら公営に戻れない条項が契約書に盛り込まれることになっています・ラチェット条項)

 フランスでは、この会社による民営化で、24年間で水道料金が265%値上がりし、パリをはじめとして再公営に切り替える状況が続いています。またこの会社の社員が、安倍政権の「水道法」政策立案に加わっていたことが国会論議で明らかになっています。(福島みずほ議員)

 (今まで書いてきた文章は2019年4月当時に書かれたものです)そこから一気に、2023年1月に飛びます。「かずさ水道広域連合企業団」は突然、創立以降今まで、地元企業を交えて集金・検針業務の委託事業を、なぜか一つの企業に集約することを打ち出し、短期間に一気に強行してしまいました。勿論その一社こそ上記ヴェオリア・ジュネッツ社です。外堀は埋められました。あとは国庫補助が打ち切られる時期と同時にヴェオリア・ジュネッツ社への運営権譲渡という既定路線が残っているだけです。

 「前事務局長の松上さんは、私たちへの出前講座を開催していただいたとき、「ヴェオリア社に運営権を譲渡することを考えているのではないか」との私たちの質問に、「一切そのような考えはありません」と即座に答えられていました。後任の鈴木事務局長さんも、もちろん同意見と思われるのですが、改めてお考えをお知らせ願います。」
 これは文書で質問した文言です。しばらく返事は来なかったのですが、それに対し戻ってきた言葉は
「当面してそのようなことは考えておりません」
という言葉でした

 袖ケ浦市議会の清風会の議会報告では「事務局長は『そのようななことは考えておりません』‥と答えているので不安になる必要はありません」と書いてありました。
 ここからは「当面して」という大事な言葉が抜けています。私たちは「いますぐ」などという言葉は使ったことはありません。「当面したその次にくるもの」のことを指摘して、「そうさせてはならないこと」を、市民の皆さんに訴えているのです。市民の皆さんには正確にお伝え願いたいものです。
 なお、東京都杉並区長岸本聡子さんの著書を、清風会の皆さんにはぜひ推薦図書としてお勧めします。きっとこのようなことを書いたことを恥ずかしくなると思いますよ・・・。

 6回にわたって、「命の水」シリーズをお伝えしましたが、実はこの文章は4年前の2019年4月2日から7日までの文章を再録したものであったのです。情勢はこの時の文章通りに進んでいます。
 総まとめとして、明後日14日(日)このことについて、全国から引っ張りだこに忙しい、水問題の権威弁護士。尾林さんをお迎えしての講演学習会が開かれます。詳細はチラシでお知らせしましたが、再度明日お知らせいたしましょう。
 

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