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 治水対策のあり方をめぐって    ~千葉県のすぐれた事例~④ [小櫃川の水を守る会]

千葉県自然保護連合 中山敏則

 茂原市でも、市と県が「100mm/h安心プラン」と銘打ち、総合治水に似たような対策をすすめている。茂原市などを流れる一宮川の治水対策である。現時点で4カ所に遊水地を設けている。第一調節池、第二調節池、阿久川調節池、瑞沢川調節地である。
 今年8月、これらの遊水地を見学した。案内してくださったのは元千葉県職員の平岡幹雄さんである。平岡さんはかつて土木技術職員として治水業務にも従事した。第一調節池は鶴枝遊水公園という名がつけられ、ふだんは湿性自然園や多目的広場として利用されている。
 平岡さんはこう話す。
「避難対策も重要だが、もっと大事なのは防災や減災対策だ。洪水をダムや堤防で抑え込む方式は限界がある。洪水エネルギーを分散させる点で、遊水地の整備は大きな効果がある」

写真は、一宮川の第一調整池(鶴枝遊水公園)。ふだんは湿性自然園や多目的広場として利用されている=茂原市猿袋
〔写真3〕一宮川第一調節池 (1).jpg
写真は、一宮川の第二調整池=茂原市墨田
〔写真4〕一宮川第二調節池 (1).jpg
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