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袖ケ浦市議会総務企画常任委員会 2 [議会ウオッチング]

 袖ケ浦市議会総務企画常任委員会討議の続きである。いよいよ本丸の市長・副市長の聴取状況を報告する。その前に、このブログでは、出口市長の政治姿勢の良い点と問題点を幾度となく指摘している。特に「裸の王様・出口市政の光と陰」の連載ブログ(2015年9月1日~11日)では、3年前の時点における、出口市政の問題点を具体的に指摘したものだ。
 今回の問題討議で明らかになったことは、3年前に指摘したことが、今に続いていることを証明したことになる。午後1時半に始まったこの会議は5時半になってもまだ続いていた。次の行事があったので、市長聴取の場面は聴くことができなかった。ここでは副市長に対する聴取状況はどうであったのかを報告しておきたい・・・

討議冒頭、副委員長である笹生猛議員の発言があった。
「副市長は行政と議会との役割についてどのようにお考えになっているかをお話しいただきたい。」
副市長が予想通り「議会は議決機関で行政執行内容を監視する役割を持っていること」を発言すると
「今回の問題はあってはならない過ちである。議決機関としては意思決定の責任者である副市長に厳しい言葉での質問を出さざるを得ない。心して対応をお願いしたい。」とくぎを刺した。

「今回の課税の誤りの基本的原因はどこにあったのか。」
「当初から課税ありき・・で進めてきたのではないのか・・」
「2か月ぐらいの延期はクリアできるのではないのか・・という意識が先にあり、使用収益の完成という原則が薄まっていったのではないのか」
「3月時点での組合から固定資産税の減免要請があったとき、言葉を荒らげて『市としては裁判にかけてでも課税は行います』と副市長の発言があったと聞いている。市民に対するこのような高圧的発言に、参加者は驚いていたというが、副市長はこのことをどう思うのか・・」

★ 質問の中で、具体的問題が次々と明るみに出されていく。特に組合に対する高圧的態度など許されて良いものではない。「そういう意識は全くなかった」と答弁しているが、聞く方にとっては、内心に怒りがこみあげてくるような発言である。行政官としての基本的資質が欠けているとしか思えてならない。

 討議は次々と展開された。
「再発防止策は問題の所在が明確ではない。単なる法令解釈のミスとか、知識の欠如などの問題だけではなく、こういうことを生み出す組織の在り方に問題があるのではないのか・・」
「1度出した、責任を取っての給与減額案は、11日に議運に提示し15日に取り下げた。議会閉会間際の議会運営を混乱させたという責任もある。どう考えるか…18日に筋を通して行うことも可能であったのに」

★「この再発防止策で、市長・副市長と職員間の風通しは良くなるのか。それができるのか・・」
最終場面での粕谷議員の発言である。私は、今回の問題の根源はこのことにあると思っている。

 エレベーターを降りて市長室に行く通路を「嘆きのロード」と名付けた方がいらした
 火葬場建設問題で「市原市は門戸を閉じている」と10数年間頑なに思い込み、打診すらしなかった副市長。市原市が門戸を開いていることが明らかになり、一般質問で追及されても謝罪は聞いていない・・
 奥村組の契約違反、鋼製スラグ埋め立て問題でも誰一人、その不正を指摘発言しなかった行政の意思決定の現実と、今回の会議風景は全く同じに重なって見えてならない。A3用紙何枚かの再発防止対策で、実現可能とは到底思えない・・と言うのが、残念ながら私の傍聴感想結論である。

 今回の議会の努力を讃えると同時に、私たちの市役所内が、活気のある、職員がやりがいのある職場になってほしいと願うのみである。
                       kawakami



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