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エナジー社・活動開始 [石炭火力発電所]

 「袖ヶ浦石炭火力発電所」建設計画の母体「袖ケ浦エナジー」社は、「環境アセスメント評価方法書」を発表して以降「市民との話し合いはしない」と静かに地下に潜っておりました。

 しかし、この間、パリ協定以降、世界情勢が急速に変化し、環境保護の先端を走っていた日本は、そのすさまじいまでの状況変化を、正確につかむことができず、あっというまに環境保護途上国へと転落してしまいました。現在、日本のあらゆるメディアは、その遅れを批判し、鋭い論調を展開する一方、行政内部でも環境省を中心に、地球温暖化を促進するような石炭火力発電所建設など、到底是認できない・・と鋭い批判を続けている状況です。

 この中にあって、すでに環境アセスメントの「評価方法書」段階を終え、市民が意見を言える最終の「評価準備書」完成の段階に入った「エナジー社」は、このまま方法書の時のような、市民への説明会では、到底おさまらないであろう・・と、新年度には公表されるであろう「準備書」の足固めに移ったように見受けられるのです。すでにあちこちで、市民への説明会を開催しています。
 私たちのところには、次の集会の様子が報告されています。

▲ 市議会全員協議会での説明会・・・市民傍聴禁止
▲ 商工会館での集会・・・15名前後の集まり・・建設業務関係の方々がほとんど
▲ 自治連の集会での説明会と単位自治体での集会開催呼びかけ
▲ 今井東自治会館での開催予定(現地より1km)

 私たちは、この石炭火力発電所問題が起きた当初から、「石炭火力問題を考える」学習会を開催し、地球温暖化問題から、公害、地元経済とのかかわり、東京湾の漁業被害(特にノリ、貝類の絶滅状況等)さらに植生被害等の調査研究活動を進め、その報告を、このブログ上で公表してきました。
 
 2016年5月その特集をブログに連載したところ、従来、月2万~3万のアクセスであったものが、この月、今まで最高の63834通に跳ね上がってびっくりしました。石炭火力発電所問題について、見えないようでいて、人々の関心は非常に強いものであることを知ったのです。

 4月に入ると、準備書が公開されることであろうと予想しています。市民の皆さんに訴えます。
あの東電の火力発電所の煙突は2基で360万kwの電力を生み出し、東京都へ送電しています。
あの2本の煙突の前に、200万kwの石炭火力の煙突が建つのです。東電の火力発電所は、中袖先端の東京ガスから送られてくるLNG(液体ガス)で、ばい煙は出ず、蒸気がもくもくと湧き出ています。その前に建つ石炭火力は年間580万トンの石炭を燃やし続け、その黒いばい煙が、市内にまき散らされるのです。最新鋭の超々臨界圧炉だから安全と言っても、LNGの2倍にあたるCO2がなんと年間1200万トンもまき散らされるのです。いったん始動したらそれが40年間は続きます。
興味のある方は計算をしてみてください。

 〇億円の法人税よりも、せっかく汚染物質を追放し、残すは光化学オキシダント一つが基準値超となったきれいな空気の街袖ケ浦を、公害の街にしてしまうことは到底できません。間もなく発表される準備書に、市民すべて反対の意思を表明いたしましょう。

5月アクセス.PNG

明日は各地での最新の反対運動を紹介します。       kawakami
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