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残土条例  8 [残土埋立]

「日本一のごみ捨て場」と自称している市原市の現状に、怒りを込めて立ち上がった人たちがいます。その市民団体が提出した残土条例策定に関する陳情が、継続審査であったものが、今議会で「了承できないもの」として否決されました。そのことに対する怒りのメールが友人から届きました。その文中から、「なぜこういうことを討議しないのか?」という憤懣の声を、いくつか紹介したいと思います。  kawakami

 「市原市条例市原市土砂等による土地の埋立て、盛土及びたい積の規制に関する条例の改正を求める陳情」が否決された!その意味は何か、考えてみました!

「 平成28年第2回定例会陳情文書表」に見るように、昨年の6月に提案され、「継続審査」の連続でしたが、今議会で「了承できないもの」ということになりました。提出者たちは怒りの声を残して議会全員協議会室を後にしました。その怒りは、以下の点にあったのではないか、と思っています。

1.陳情者たちの意見を議会に反映できなかったこと。最初の議会の時だけ意見陳述が認められたものの第3回、第4回、そして今回と、意見陳述は認められませんでした。本来ならば、審査の中身を受けて住民の意見陳述は認められなければならないのではないでしょうか。

2.当局は「県と市原市によって監視体制が強化されていること」「問題があれば是正措置をとっていること」「千葉県残土条例の適用除外に市原市が該当されるようなことになれば、県の支援がなくなること」「国・県の動向を踏まえて」を繰り返してきたこと。

3.市原市が日本において「不法投棄」ナンバーワンとなってしまったのはなぜか、まったく議論されなかったこと。

4,『残土』『産業廃棄物』は「合法」「不法」「投棄」されている地域は市原市の中で、どのような地域か、そしてその地域が抱えている問題が、具体的に明らかにされ、議論がなされていなかったこと。

5.今、市原市は、新しい「総合計画」の下、「人口減少」「厳しい財政」改善のために、「自然を資源」に「市原力」を使って農林漁業・商工業・観光業などを発展させていくとしています。しかし、こうした方向と、この「残土」「産業廃棄物」問題がどのように関連しているのか、どのように位置づけるのか、ほとんど議論になっていなかったこと。

6.産業が発展すれば、『残土』『産業廃棄物』が出るのはやむを得ないこと、真面目にルールを守っている業者・職人がいることと強調し、「陳情」と対立しているかのような発言は陳情者たちにとって不本意だったこと。

7.君津市の事例が出されていましたが、最後に広域連携を目指した取り組みを提案する議員がいたようですが、他市の事例研究は極めて不十分でした。

★ メールは長文で、悲痛なものでした。しかし、市原の将来を想い、自然破壊を憂い、利権に走る風潮を戒め、県下一の大気汚染状況と併せて、病んでいる市原の回復への意欲に満ちたものでもありました。(市原市残土埋め立て・自然破壊汚染地図)

市原市.PNG

◎ さて、この一連のブログ特集は、房総半島の無残なまでの自然破壊状況を、改めて明らかにし、その中で、人々の安心と安全な暮らしを保障する制度とはどのような制度なのか・・ということを考え問題提起をしてきたつもりです。「残土条例とは、残土埋め立てをできなくする制度なのだ」という迷信じみた考えがあります。明日はまとめとして、そのようなことを含めて、地域にあった制度について問題提起をしたいと思っています。

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