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賛成討論原稿は行政(執行部)が書いていた。 [議会ウオッチング]

 議案賛成討論原稿は執行部(行政)が作成している。 ~議員はそれを棒読みと思われてもいいというのか~

 テストで先生が特定の子に答えを教えたことがわかったら、先生はおそらく免職になるであろう。こんな当たり前のことが、市議会で当然のことのように行われていることが発覚しつつある。その概要を箇条書き的にお知らせする。

 昨年7月30日付で佐藤麗子議長あて「議案採決における賛否同数討論についての疑問」という文書をお届けした。A4版3枚にわたる文書なのでそこでの質問2点についてお知らせする。
① 議案に対する賛成・反対両者はなぜ同数になっているのか。
② 賛成討論原稿を行政が作成し、議会に渡しているという話を聞いた。事実か?

 この質問は無視され、議員各位に渡されてなかったので、議員全員にお手紙を差し上げた。特に、昨年3月議会で議案賛成に立たれた議員には「よかったら討論原稿を公開いただけないか」という要望を付けて丁重にお願いした。8人中3人の議員からはご返事をいただいたが、残りの5人の議員からは無視された。中には「捨ててしまった」という方がいた。通常は自分が発言した原稿は大切に取っておく。よほど悔しかったに違いない。

 市長宛ての意見という欄がある。この意見には必ず回答をよこすことになっているので市長あて、「賛成討論原稿を行政執行部が作成しているというのは本当のことか」という質問に対しての回答は、総務部長名で次のようなものであった。
「議会からの要請を受けて執行部において賛成討論に関する参考資料として作成して議会に渡しております」という回答。そこで「議会のだれがいつ要請書を出したのか。その要請書を公開してほしい」と情報公開制度用紙を使って請求したら、早々に出てきた回答は「議会からの要請文書はありませんでした。議会の慣行で行ってきたものです。今後も継続いたします。」唖然とした。このことは、憲法で規定されている日本の自治体共有の「二元代表制」という政治形態に対する冒とくである。

 約一年間かけたのは、議会も、行政も悪弊を正す自浄力をお持ちであろうと思ってのことであるし。議員の中には「このことを心苦しく思っていらっしゃる方」が相当数いらっしゃることも知っている。 6月議会も同じことが繰り返されるのであれば、
全市民あてのチラシで、市民の皆さんに実情を報告しなければならないと思っている。これほど行政執行部の見識が低いのは、181回も虚偽答弁を繰り返し平然としていた安倍元首相のせいかもしれない。
kawakami      

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