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北海道栗山町議会視察 [議会ウオッチング]

 皆さんは「議会基本条例」という言葉を聞かれたことがありますか。
今回、袖ヶ浦市議会「総務企画常任委員会」では、北海道の栗山町議会への視察旅行に行かれるそうです。なぜ北海道の小さな町の議会まで行こうというのか。誰もがそう思われるかもしれません。
 しかし、知る人ぞ知る。地方自治体議会中、最も進んでいると言われている議会の一つなのです。
私はもろ手を挙げて「よくぞ選んでくれた」と言いたい。
 念のために、議会事務局に電話を入れ、「参加するのは総務企画常任委員会のみですか」と尋ねたら
「はい、それぞれの常任委委員会が独自に選んでいます」との返事であった。

 この町議会には「議会基本条例」があります。議会は、その基本条例に従って運営されています。今日はその条例のいくつかを紹介しておきましょう。

第3章 町民と議会の関係
7 議会は、議会モニターを設置し、町民から議会運営等に関する要望、提言その他の意見 を聴取し、議会運営に反映させるものとする。
8 議会は、前7項の規定に関する実効性を高める方策として、全議員の出席のもとに町民 に対する議会報告会を少なくとも年1回開催して、議会の説明責任を果たすとともに、こ れらの事項に関して町民の意見を聴取して議会運営の改善を図るものとする。

★ 住民からモニターを募集し意見を聞く
★ 年一回は、議員全員出席での議会報告会を行う。

 以下 条例の中でびっくりするようなことが次々と出てくる

★ 傍聴者には、希望すれば、必要議案を配布する
★ 町民との情報交換を自由に行い一般会議を随時行う
★ 議員相互の意見交流会を常時開催
★ 議会改革に継続的に取り組むため、議員で構成する議会改革推進会議を設 置する。
★ 一般質問は一問一答とともに、市長の反問権を保障している
★ 議長・副議長選出は公開とともに選出過程を町民に説明する

 こういう議会では、市民からの意見書を議長が平気で握りつぶすようなことはできない
 こういう議会では、市民に平然と嘘の答弁をするような職員は存在を許されない。

 基本条例冒頭に次の文言がある
「議会は、町民主権を基礎とする町民の代表機関であることを常に自覚し、公正性、 透明性、信頼性を重んじた町民に開かれた議会及び町民参加を不断に推進する議会を目指 して活動する。」

 袖ヶ浦市議会にも、かって「議会改革特別委員会」があり、市民との交流に力を尽くしていた一時期があった。いつの間にかその動きは消えてしまった。
 海外視察を主張し強引に出かけられ、日程がくるって成果ゼロの視察があった。
今回の「総務企画常任委員会」の視察が、少しでも議会の現状打開に役立つよう、心から応援したい。
                                   kawakami
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