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リニア残土が富津に来る? [残土埋立]

 「おびつ川通信」№69号が届いた。通信中、過日リニア残土が田倉に搬入されていることを、このブログに報告したが、実際に現場を検証した佐々木ゆうじさんの報告が掲載されている。ご本人の承諾を得て転載する。  kawakami

リニア残土が富津に来る? 

7月25日10時に「リニア新幹線を考える東京・神奈川連絡会」の会員10名と合流するために、鋸南に向かった。館山道鋸南インターを降りると目の前に「バベルの塔」よろしく削られた岩山が天を衝く。その岩山のふもとを深くえぐられた巨大な「穴」に何やらシートが敷かれている。
 何年も前から鋸南で問題になっている〈鋸南開発〉の現場だ。許可されたレベルよりも深く掘りすぎて、埋め戻す採石も売りつくして「自然由来の毒物」を埋め立てることで採石場を終了する計画だが、地元の圧倒的な反対にあって千葉県も許可を出せないでいる。

 「神奈川県のJR東海が始めるリニア工事の残土が川崎ふ頭に積まれて船で運び出される」と聞いて、私は「これは危ない」と直感した。
 リニア残土はかなり深いところから掘り出されるので、自然由来の毒物が含まれる可能性が高いからだ。また深度が深くなると地上に運ぶのに、石灰や薬品を混ぜてドロドロにしてパイプで吸引するために、とても建設残土とは言えないものになる。リニアの会のメンバーと、埋め立て「候補地」の「穴」を見学し意見交換した。

 その後、富津市田倉の「千葉開発」を見学した。「千葉開発」では「何も聞いていません」というのだが、JR東海が残土を千葉開発に運ぶと書類に書いてある。念のために富津市に確認したが、「そのような計画は来ているがまだ搬入されていない」という。富津市の残土条例に従っても、半径300m以内に承諾を必要とする居住者はいないそうだ。やはり木更津のように半径2キロメートルにするか、君津のように「県内の残土に限る」と条件を厳しくする必要がある。いずれにしても田倉にリニアの残土が入ってくることは確実のようだ。
 そして重大なことは、富津市の田倉地域は、君津市の小糸の上総掘り自噴井戸の水源地であることだ。

久留里市の上総掘りしかり、小糸の上総掘りしかり、どうして貴重な自噴井戸の水源をやすやすと汚染するのか?上総掘りを「世界遺産」とすることで対抗することを考えているが、皆さんの知恵をお借りしたい。

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