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無駄な総合計画 [市政全般]

 袖ケ浦市総合計画の基本構想に対するパブリックコメントが行われている。基本構想の前に総合計画それ自体については不思議なことばかりである。

1、国に強制的に作成を義務付けられた5年前の総合計画は、やはり各自治体からの評判が悪く、今回は強制の枠を外したものである。お上の言うことに反対をしたことはなかった市長さんは、なぜか今回は策定するという。それも5年間ではなく12年間先までの計画であるという。

2、5年前の策定時、担当となられた県出向の課長さんに、
「こんな立派な一流のコンサルタントに依頼して、全国どこを開いても同じような総合計画を作るより、袖ケ浦独自の、職員の知恵を結集した粗末でもいい実現可能な総合計画を作られたらどうですか?」
とお聞きしたら
「本務の上に、どこに出しても恥ずかしくない総合計画を、自前で作るなんてことは無理ですよ」
と簡単に言われた。「おやおや・・課長さんもご苦労なことだ」と思ったものだ。

3、前回の分厚いご立派な総合計画は、その冒頭に「自立と協働」という理念が描かれてあった。
なぜ自立という言葉を使ったか聞くと「市民が自立していないから・・」との回答が戻ってきた。
「一番自立していないのは行政なのに・・」と思った。

4、優れた職員が多数いらっしゃる。英知を集めて、今年の実現可能で緊急な課題を明確にし、一つ一つ解決していく。お飾りの長期にわたる計画など必要なし。当面の緊急課題として、今回の議会で明確になった、職員の勤務についてブラック企業並みの実態を糺すことから、早急に取り組んでほしい。なぜそんなに業務が多いのか。事業仕分けをし、12年もの総合計画を作ることなどの不要な業務を整理し、適切な人事配置と不足分の補充を行い、総合計画で言う、職員が安心・安全なやりがいのある職場にすることだ。まずそこから始めることをお勧めする。

                                kawakami

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