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モンサント社 2  [農業]

 5月18日が「反モンサントデイ」であることは冒頭に書いた。2013年以降続いている世界的取り組みである。抗議行動は米国、ドイツ、スイス、オーストラリア、アルゼンチン、チリ、日本などで今年も行われた。なぜそのようなことになったのか。

① 遺伝子組み換え作物の種子を開発・推進し、その除草剤を販売するモンサントは、この除草剤の中に発がん性が指摘される「グリホサート」が含まれていることから、「除草剤ラウンドアップは販売中止」を求める運動になった。米国の裁判で皮膚がんとの因果関係が認められモンサント社に賠償を命じる判決が出たこと。また別の裁判では同社の除草剤でがんを発症した裁判で賠償金320億円の判決が出たことから、一気に反対運動は広がり、モンサント社に対する裁判は8000件を超えるまでになっているという。

② 「アメリカでは子供の12人に一人に何らかの食べ物アレルギーがあり、3人に一人が肥満児で、6人に一人が学習障害、20人に一人が発作性の疾患を抱え、68人に一人が自閉症…ちょっと異常だと思いませんか」
 遺伝子組み換え食品を拒否する運動の創設者ゼン・ハニーカット会長の言葉である。
遺伝子組み換え食品が含まれている食事をやめると、アレルギー症状は消えた。さらに調べると、遺伝子組み換え食品で使う除草剤の中に含まれている「グリホサート」が原因であることが判明している。(「日本が売られる」から引用)

◎ 株主利益を優先し企業が倫理を失うケースは珍しくないが、それが世界規模になると、国境を越えて大勢の人たちや環境に危険をさらすことになる。わたしたちは、そういう時代に生きている。だから市民は受け身ではだめなのだ。自分の頭で考えよう・・・
   (ロスアンゼルスの食品ジャーナリスト、サンディマクド―ウェル氏)

★ それでもまだモンサント社はあきらめない。遺伝子組み換え食品に甘い「日本」の市場がある。あなたが狙われていることに早く気付くべきである。(この稿終了)

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                            kawakami


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