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市庁舎は斬新な木造建築2階建てで [その他]

袖ケ浦市「庁舎整備基本設計(案)」についてのパブリックコメントが、本日日曜日が締め切りで行われている。既に「袖ケ浦市庁舎整備検討市民委員会」の検討結果も出たし、議会での「庁舎建設事業に関する要請書」も提出され、まさに手続き上では、最終段階でのパブリックコメントということになる。

今更こんなことを言っても・・という感じもあるが、今建てても、また40年後には同じことを繰り返すわけだから、巷で噂されていることをお知らせしておいた方が良いという想いも込めて、どうせ無視されるであろうパブコメへの提出はやめて、このブログに書いておきたいと思う。

 現庁舎が建てられたのは昭和45年(1970年旧庁舎・鈴木町長時代)その後昭和55年に新庁舎部分が建設された(1980年・小島町長が実質手掛けたもの)
 以降旧庁舎は48年の年月が経過し、新庁舎部分は38年の経過である。お隣の木更津市役所は昭和47年完成だから、小島町長は木更津の設計そのままに建設されたことが推測される。現在木更津市も同じように改築計画を立て、オリンピック終了で、工事費が落ち着いたあたりからの工事を目指しているという。

 ところが、この木更津市の場合、目下数か所に役所機能を分散しているが、意外とこれの評判が良いのだという。特に「イオン朝日」跡は、「駐車場は広いし使いやすい」このままここに‥という声が高まったりして、市役所をちょっとあわてさせているとのことである。

 さて何を言いたいのか。このように40年~50年でコンクリート建築物は、コンクリート内部の鉄骨が腐蝕し、腐蝕すると膨脹して固めたはずのコンクリートが崩れてしまう。つまりコンクリート建造物の限界である。各地に建てられた県営・都営マンションの団地は一斉の改築の時期を迎えていることで、各地で問題になっていることはご承知の通りである。

 別な言い方をすれば、その地に住みついた住民は、一生のうち二回は行政庁舎のために多額の税金を払わなければならないというのが現実の姿なのだ。今回建設費用は本体が46億,外構が11億、解体3億、合計総額は60億円、木更津の場合は100億円が計上されている。(タメイキフー)

 ここで目を転じてみよう。日本伝統の木造建築物はどうだ。少々材料費は高くても、基礎からしっかりしたものを使い、斬新なデザインで、「庁舎整備検討委員会」が提起した「協働の会議室」とか、自然江エネルギーの活用とかをふんだんに取り入れ、エレベーターなど使わない、庁舎内は歩いて回れる2階建て構造。災害退避など必要ない市の中央高台への構築ということが発想として浮かぶことはなかったのであろうか。

 200年300年使用に耐える建築物が、現実に木造で袖ケ浦市内に数多く残存しているではないか。名前の知られている方でのお宅を列挙してみよう。元市議会議員をされた方では、茂木さん宅、岡田さん宅、田村さん宅・・現職の阿津さん宅・・元町長の小島さん宅、元副市長の進藤さん宅、等々現在も立派に使用されているのだから証明済みなのだ。(もっと言えば正倉院は1000年の木造建築物)

 斬新なデザインとは、威容を誇るような建物のことを言うのではない。東京都庁が完成した時、外国生活が長い友人が、つぶやくように言った。「時代錯誤も甚だしい。住民を威圧するようなあの建物は何だ。恥ずかしいとは思わないのか・・・」

 地元の「かずさ松」は絶滅したが、潮風に耐えて建材として優れた性質を持っていたという。こういう優れた建材を使用して、日本伝統の匠の技を生かし創り上げた新庁舎・・市民もきっとワクワクして大歓迎!全国にも華々しく紹介されること間違いなしと思うのだがどうであろうか・・・

 一度、コンクリート建築物と、木造建築物の比較を、市庁舎建設をモデルに、専門の建築コンサルタントに精査‣比較していただくような、試みをしてほしいものだというのが、巷で話し合われた中で生まれた提言である。

 今回の改築は旧庁舎と議事堂である。せめてこの部分は特に議事堂など、行政を監視する視点を込めて、毅然と構える木造建築とし、実践的に比較検討を進めることを巷の意見として書き留めておく。

                              kawakami


 
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