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光化学スモッグ [石炭火力発電所]

 光化学スモッグは工場や車の排気に含まれる窒素酸化物NOxと炭化水素(揮発性有機化合物:VOC)が紫外線で化学変化して光化学オキシダントという物質が合成されて起きるものです。強力な酸化物なので粘膜に付着すると酸で痛みと炎症が起きる他、農作物にも影響します。晴れて風が無く原因物質の濃度が高いという特定気候条件と汚染が同時に起きて発生します。

 PM2.5は石炭・石油を使う工場やディーゼル車や古い自動車の排気に含まれる硫化物にすすなどの炭素微粒子などが付着した2.5ミクロン以下の微細汚染粒子です。大量に発生すると大気が白く濁って見えるのは光化学スモッグと同じですがこちらは刺激性の微小粒子が肺の奥深くや 乾燥した皮膚の内部に入り刺激する事でアレルギー性の呼吸不全や皮膚炎を起こします。

 さらにこの微細粒子は発がん性もあるため のちのち肺がんなどの原因にもなります。過去30年で中国で肺がんが10倍、日本で3倍以上に増え胃癌を追い越した原因ではないかと言われています。両方とも日本では規制が進み問題がなくなってきたのですがPM2.5は中国からの流入が問題になってきています。(ヤフー知恵袋)

 世界で一番大気汚染が進んでいるのが中国、2位がインドです。先日インドへ行った友人が、ものすごい光化学スモッグの写真を撮ってきてくれました。

インドのスモッグ1.PNG


 つい数日前、千葉にも石炭火力発電所建設計画があり、この発電所は、107万kwの出力だそうです。蘇我(107万kw)・市原(100万kw)・袖ケ浦(200万kw)と石炭火力発電所が並ぶことになります。合計407万kwという膨大な電力です。燃やす燃料は石炭。石炭の総量は年間1160万トンに上ります。

 世界の趨勢は、温室ガス削減に向けて大きく舵を切っているというのに、パリ協定批准にも遅れ、COP22の会議でも、なにも発言できなかった日本です。このままだと、この写真のような状況が京葉コンビナート沿線都市群に生じることは目に見えていると言わねばなりません。黙っていてよいのでしょうか??

kawakami



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