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「住友化学劣化ウラン保管所見学説明会」感想~その3~ [劣化ウラン]

  住友化学の劣化ウラン保管の状況を見学させていただいた。

  2年前の東日本大地震の折、コスモ石油千葉製油所の火災があり、同製油所に隣接するチッソ石油化学にも延焼、ここに劣化ウランの保管施設があり、火災で施設の一部が焼けた。劣化ウランが飛散するなどの実害に至らなかったことは、”不幸中の幸い”というべきだろう。


  週刊朝日(平成23年8月23日発売)によれば、この劣化ウランが全国195か所に1,545万6600リットル(200リットルのドラム缶換算で約77,000本相当)が放置されているという。


  住友化学の保管状況は、相当の津波や火災を想定した厳重なものとなっていたが、保管容器を囲む高さ3メートルの鉄製のフェンスやこれを固定する基石はいかにも新しい。聞けば昨年12月に工事が行われたとのこと。見学させるに十分な備えが整った状況とも考えられる。


  これら放射性廃棄物の保管は、現在文部科学省の管轄下にあるようだが、「厳重にして適切な保管を義務付けるだけで、その処分方については何の指針もない」とのこと。企業には厄介物だし、企業周辺の住民には危険物だ。劣化ウランを保有する企業・団体は、是非とも政府には集中保管の方針を策定させるべきだろう。更には劣化ウランの活用方も鋭意研究してもらいた。


  やや宗教的になるが「神は過不足なく与えたもう」と私は考えている。不足するのは人間の知恵ではなかろうか。


袖ケ浦のオポティミスト

タグ:劣化ウラン
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