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またまた劣化ウラン~袖ヶ浦工場~ [劣化ウラン]

 「日刊ゲンダイ」10月19日号「日々担々」の掲載記事を紹介します。袖ヶ浦臨海工業地帯にある「劣化ウラン」にかかわる記事です。
                                                     kawakami
★ 相次ぐヒヤリ きちんとした防災対策を

  ニュースの扱いは小さかったが、17日に起きた「住友化学千葉工場」の火災にはゾッとする。合成ゴムをつくるプラントでゴムが燃え、煙がモウモウ立ち上った惨事だ。幸い、火は1時間半後に消し止められた が、この工場敷地内には劣化ウランが入った200リットルドラム缶が2132本も保管されていたのである。


  「劣化ウランは昭和40年代にガスなどを製造する際に触媒として使用しました。コンクリート建屋の中で厳重に保管しているので、劣化ウランが火災に巻き込まれる心配はありません。もちろん、今回の火災でも劣化ウランに引火はしませんでした」(住友化学千葉工場・広報担当者)

  住友化学は“平静さ”を強調したが、3・11直後に起きた千葉県市原市のコンビナート火災では、コスモ石油千葉製油所の劣化ウランの保管施設が一部延焼。危機一髪だったのだ。もし劣化ウランに引火したら、どうなったか。
「劣化ウランそのものが大爆発を起こすことはありませんが、保管状況によっては粉状態で保管されている劣化ウランが、粉塵となって飛散し、工場の周辺住民が吸い込む可能性があります。気管支や肺、気道に沈着すると内部被曝を起こします。免疫細胞が破壊され、白血病などを発症する危険性が考えられます」(「劣化ウラン研究会」の山崎久隆代表)


  実はこうした放射性廃棄物を大量保管しているのは1カ所や2カ所ではない。平成22年度で全国に195カ所もあり、茨城の「ジェー・シー・オー東海事業所」には200リットル入りドラム缶で8311本、埼玉の三菱マテリアル大宮総合整備センターには3万910本が保管されている。


  捨てるわけにもいかないからだが、そこに火災が相次いでいる。今年4月、山口県の三井化学で爆発・火災が起きて20人以上の死傷者が出たが、ここにも劣化ウランが3379本も保管されていた。
情報をきちんと公開し、どのような防災態勢をとっているのかを、近隣住民に説明すべきだ。

 

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かむ

袖ケ浦市民の一体何割が劣化ウランの存在を知っているだろうか。
しかもそれが自分たちのすぐ近くにあるということなんて知る由もない。
最終処分場計画にしたってそうだ。誰も知らない中で粛々と淡々と進んでいく。

比較的海側に近い旧住民と呼ばれる人たちは、進出企業から長年に亘って就職の斡旋などの厚遇を受けてきたため、見て見ぬふりだし、山側の人達なんてまったくの無知。そして知ろうともしない。

新住民と呼ばれる人達は、そもそも進出企業に勤めていたり、退職後だったり、その息子・娘だったりだし、そもそも「袖ケ浦」に対しての郷土愛に欠け、毎日の生活に必要なスーパー、学校、病院、道路がそろっていればそれ以外の事には無関心だ。

そろそろ新旧住民一体となってもいい時ではないでしょうか?
同じ袖ケ浦市民として守らなければいけないものがあると思います。
立場は様々ですが、臭いものに蓋をしてみて見ぬふりをするのはもうそろそろやめませんか。

無関係を装っても袖ケ浦に住むあなたは『当事者』です。
by かむ (2012-10-22 14:17) 

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