SSブログ

「かずさ水道広域連合企業団」投稿 [水道事業]

「横田のお兄さん」です。

 今回は話が変わりまして、君津地域4市の水道事業の合併について触れます。これまで、木更津・君津・富津・袖ケ浦の4市がそれぞれ個別に行ってきた水道事業、浄水場の管理運営と水道水の供給を担ってきた君津広域水道企業団が合併する形で、新しい統一した形の水道組織の発足が決まりました。その組織名も既に決まっており、「かずさ水道広域連合企業団」と決定しています。私たち市民には説明のないまま、統合するメリットも説明されておらず、前身の組織である「君津広域水道企業団」との違いもいまいち不明瞭なまま、秘密裏に合併の話、そして組織名や規約作りまで進められていたという感じみたいです。

https://www.city.kimitsu.lg.jp/uploaded/attachment/11473.pdf#search=%27%E3%81%8B%E3%81%9A%E3%81%95%E5%BA%83%E5%9F%9F%E6%B0%B4%E9%81%93%27

 君津広域水道企業団は、木更津市新田に本部庁舎があり、大寺浄水場と十日市場浄水場の2箇所を運営している組織で、小櫃川から取水している地域の水道水はここから私たちの蛇口に送られています。
http://www.kimi-kouiki.jp/

 それに加えて4市それぞれの水道事業があり、運営形態がわかりにくいものになっています。新しい組織を1から作らなくても、既存のこれまで運営してきた君津広域水道企業団が4市水道を継承する形ではダメだったのか、疑問が残ります。火葬場の問題は袖ケ浦は長年にわたって揉め続けた懸案で、他の3市も特に木更津は老朽化、富津と君津は設置された地区の自治会と取り決めた使用年数の期限が到来してしまうという課題があり、誰しも人間は人生の最後にお世話になる場所ですから、市民に対する説明会をしてから4市事業に調印しました。袖ケ浦も「形式的」なもので「やったという足跡を残した」程度でしたが説明会をやりました。

 しかし、水道は火葬場と違い、私たち市民には説明の全くないまま、統合するメリットも説明されないまま、合併後の組織名も運営方法も決まってしまいました。説明も何もないどころか、ほとんどの市民は合併するってことすらも知らないと思います。自分の家の水がどこから取水されているのか、そういったことも詳しい人じゃなければ知らないでしょう。広報紙で水道特集を発行したり、折を見て時折水道の話題に触れたりしていましたが、それだけで「市民に説明をしっかりした」と言えるのでしょうか・・・。

https://www.city.sodegaura.lg.jp/uploaded/attachment/13681.pdf

 それぞれの市によって、メーターを検針する業者も違うわけです。家の水道を止めたり、新しく使い始める場合、そして口座振替の銀行を変えたり引っ越した場合の手続きは市の水道の窓口では直接できず、検針する業者が窓口になっています。そういった業務の窓口は合併後、どう変わるのでしょうか・・・。どこの市の基準に合わせるのでしょうか。利便性がどう変わるのか気になるものです。

 今回このことに触れたのは、君津市の須永和良議員のブログ記事がきっかけです。

   https://blog.sunaga-kazuyoshi.com/?p=1839

「かずさ水道広域連合企業団」と組織名が決まったことは先ほど書いた通りですが、組織の規約や運営役員についても決まったようです。組織の決定事項は役員会や企業団議員によって決定されることになっており、組織の運営方法を決める一番の根幹となるものです。その役員や企業団議員の各市の配分について、須永議員は問題を提起しています。

 木更津市が4人、君津市と袖ケ浦市が3人、富津市が2人、千葉県が1人という構成になっていますが、これは木更津が君津地域の中心都市で、一番人口が多いという考えからすれば正しい考えのようにも見えます。しかし、水道は市民の生活に密着しており、どこにも各地域に平等に確保されなければいけないものです。私たち袖ケ浦市はかろうじて3人の配分が確保されていますが、2人しかいない富津市は立場が弱くなります。袖ケ浦と君津はかろうじて対等の立場にありますが、人口が少ないから富津は立場が弱いということでいいのでしょうか。このようなやり方だと立場の弱いところの意見は通りにくくなり、水道管の改良や老朽化対策に地域によって波が出てしまう、山間部や過疎の人口が少ない地域ほど対策が遅れる、地域の生の声が反映されにくくなるんじゃないかと私も心配になりました。

 須永議員は、各市が平等の配分であれば過半数は3市ですが、このような配分では2市だけで過半数になってしまうと危惧しています。この場合、人口の多い木更津と君津だけで決まってしまえば、袖ケ浦と富津の立場は弱くなると言っているんです。3市は平等な割り振りを主張したようですが、木更津が人口比による割り振りでやりたいと曲げなかったため、木更津市の政治力で決まってしまったようです。水道料金の値上げも、木更津市の役員配分は人数が多く、木更津ともう1市が賛成すれば決まってしまいます。

そういうことでいいのでしょうか。



nice!(1)  コメント(0)