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地域包括ケア―システムはどこへ行く 4 [地域包括ケアシステム]

市役所、高齢者支援課が「地域包括支援支援システム」の担当である。窓口に出た方は、ホームページ記載の「地域包括支援センターを増設します」ということについての説明の口ぶりは良かったが、丘の上図書館1Fにあるサブセンターにかかると、口が重くなってきた。「なくなるのですか」と聞くと、「いやしばらくはこのままです」という。「平川公民館内にあったサブセンターはすぐにではないが、業者である『瑞光会』が引き継ぐ」という。

ホームページのあちこちを調べて分かったことは、令和3年度第4回袖ケ浦市介護保険運営協議会議事録(書面会議)書類発送:令和4年2月14日の記録では、このころから「地域包括支援システム」にかかわる業務の民間委託作業が始まっていたこと。

 公募による応募業者が予定通り進まず、可能なところから移行しつつあること。肝心の昭和・根形地区も今後設定方向で進むこと。予定していた、長浦地区では一旦受けた業者が辞退したこと。等があり、計画通り進んでいないことが、今になって明らかになってきた。

 市が正面に立って進んでいた「地域包括ケア―システム」が、現市長就任間もなくから民間企業に委託する方向で取り組まれていたこと。このことを扱う各種会議には、このことの重要性を理解できる委員が、なぜかいなかったこと。勿論ひそかに進まれていたことを発見できなかった我々にも責任があるが、関係者・関係機関への説明はあったのか。関係する高齢者、直接お世話になっている入居者・入院者家族への説明はあったのか。異状であるとしか言いようがない。

 公民館の市長部局管轄の問題も含めて、民間企業の活力利用の美名に隠れて、本来自治体の責務であり、夢である「ゆりかごから墓場まで」市民の安心、安全を保障しなければならない責務のすべてを、現自治体は放棄しつつあることを、そこで働く自治体職員の皆さんはどう考えるのか…

「夢と医療実務者としての責務」実現を目指し、袖ケ浦にいらしてくださった猪狩先生は、この事実はおそらくご存知なかろうと思う・・袖ケ浦市民の一人として顔を合わせようがない想いである。

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