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火葬場4市共同建設案~その3 [火葬場問題]

★ 袖ケ浦市自体が抱える課題

▼ 木更津市との共同建設に踏み切った時点での拙速さ・・・議会は徹底的に無視された。

出口市政第2期が23年10月の再選で決定した直後の11月14日、火葬場が老朽化した木更津市から、共同建設の打診が舞い込んだ。しかし議会では「メモリアルパーク検討特別委員会」の討議の真最中であった。
やむなくその結果を待ったものの、打診承諾の方向は既決されていたように思われてならない。「メモリアルパーク検討特別委員会」の報告は24年9月議会であったが、その内容は次の4点であった。

① 市は火葬場予定地の選考において、今後も断念した南袖用地も一つの候補地として視野に入れ検討を進めること。                        
② 市は火葬場予定地の候補地として、南袖用地以外の適地を選考した場合においては、速やかに議会へ報告して了承を得るとともに、南袖用地の火葬場建設に代わる有効な土地活用方策を検討し、議会へ報告すること。
③ 市は(2)においては南袖用地の火葬場建設に代わる有効な土地活用方策の確定なしに、火葬場建設にかかわる一切の手続きに入るべきではないこと。         
④ 市は、火葬場建設に当たっては、議会とともに進めること。

つまり議会は、あくまで独自建設を前提に報告をまとめていた。しかし市は25年2月15日の全員協議会で
上記5点の報告を無視する形で、今までの方針を一変し、木更津市との共同建設を打ち出したのだ。

 特に南袖の火葬場用地については、
 ・平成20年9月議会で「火葬場の南袖計画の断念撤回を求める決議」可決
 ・平成21年3月議会では、議長から市長への質問書提出、市から5月には回答。

という経過もあってのことである。議会の報告は、議会決議も含めて、特別委員会①の報告内容の無視と、活用方式では賃貸形式での活用という、完済まで100年はかかるであろうと噂される内容であった。まあ形だけ整えて、あとは無視されたことになる。議会は行政の一方的強硬策に適切な手を打てなかった。
哀れというほかにない。

 議会の特別委員会自体の弱点は何か。南袖用地火葬場設置困難点の決定的要件である「協定書決定の経緯」ついて、最も市民の目から見て不条理なことは、当該協定書締結責任者の小泉前市長からの事情聴取をしていないことである。かくて南袖用地購入時の「巨額金額への疑点」、「協定書締結への疑点」は、解決されぬままの報告となり、行政の一方的判断で南袖は放棄され、木更津市との協議に移って行ったという経緯であった。
 念のために書いておこう。土地開発公社が南袖地区16,528㎡を、11億5千万という巨額で購入した。現在その土地の時価3億400万円。税金はかくてどぶに捨てられる形になった。(続く)

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