劣化ウラン燃焼?その後の経緯について~その1~ [劣化ウラン]
(青いテント張りのところが保管所)
2011年3月11日のコスモ石油火災の折、隣接する窒素石油化学保管の劣化ウランは延焼をまぬかれた・・という当初のニュースから、その後、屋根の鉄骨がぐんにゃりという状況まで延焼していた実態が判明したことは、前に報告したとおりである。それでは、保管されていた劣化ウランはどのようになったのか危惧されていた。
周囲の状況ニュースからは、「全部飛散した」ということが、推察され、その証拠として、下記のような発言が続いている。
① 重要な検証材料◆千葉大気環境中の放射線量率の測定結果
http://www.pref.chiba.lg.jp/taiki/h23touhoku/houshasen/list-kekka-atmos-1103.html
去年3月11日の夕方5時から6時の時点で .0.01上昇が確認出来ます。
矢ケ崎克馬教授は「空間線量で 0.01μSv 上昇したら、全身被曝量は 1000Bq になる。(1000本の放射線が、体を貫く)空間線量が上昇したピークの時は、ばかにならない被曝量(外部被曝)である。
② 隣接地にチッソの工場があり、触媒として劣化ウランが約780キロ保管されていて延焼。千葉柏、東京東葛地域が放射能汚染してるのはこのせいだと考える。当時東京までの南風は吹いてない。ほとんどが東へ向かう西風と一部、北西へ向かう風が吹いた。
横浜から、東京各地から このようなニュースがネット上で伝えられている。これに対し、窒素石油化学からは、次のようなコメントが出されている。
チッソ石油化学㈱五井製造所 劣化ウランを含有する触媒の保管状況について2011年07月08日お問い合わせ
〒100-8105
東京都千代田区大手町2-2-1
総務室
TEL. 03-3243-6370
FAX. 03-3243-6487
弊社の子会社であるチッソ石油株式会社五井製造所で保管しております劣化ウラン含有触媒(注1)の保管倉庫外壁が、3月11日の東日本大震災の際に発生しましたコスモ石油株式会社千葉製油所殿のLPGタンク爆発火災によって類焼したため、所管の文部科学省の許可を得て、新保管倉庫への移動と類焼した旧保管倉庫の撤去作業が6月末で完了いたしましたのでご報告いたします。
なお、劣化ウラン含有触媒は鋼製ドラム缶33本に収納しており、当該ドラム缶からの劣化ウランの漏洩等の異常はなかったことを文部科学省担当官立会いの上で、放射線量測定によって確認しております。
一部報道により、地域住民の皆様にご心配をおかけしましたことをお詫びいたします。
(注1)保管している触媒は、昭和44年当時工業用ガス製造のために使用していたもの(主成分アルミナ及びニッケル)で、劣化ウランが約10%含まれています。当該触媒は、3年程度の使用の後、劣化ウランを含まない新触媒に変更したため、専用倉庫で保管をしているものです。
しかし残念なことに、その下にあったはずの、おそらく延焼実態を映したであろう動画は削除されている。
劣化ウランについて、関係者の中からは、「触媒に使うために、かって購入したものであって危険性はない」 とのコメントがよく寄せられる。
改めて、次号ではその危険性について,資料をもとに問題提起をしたい。
kawakami
タグ:劣化ウラン 窒素石油化学
2013-03-20 11:10
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