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残暑見舞いも出せない [気候変動]

 議会傍聴記を記録する予定であったのですが、動画が休みなので見ることができず傍聴記も書くことができません。動画が動くようになりましたら、ゆっくりと続けたいと思います。

 今日も、気候変動による異常な酷暑がまだ続いているのですが、最近、CO"排出問題のニュースが殆ど出てこなくなってしまいました。先頭を走っていたフランスのマクロン大統領も、国内政治問題であわただしい状況のようです。そんな中でわが事務局長から、下記のような記事紹介のメールが届いています。

 アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、2022年5月に、大気中CO2濃度の月平均値が観測史上最高の421ppm(420.99ppm)に達したと報告した。NOAAのハワイ、マウナロア観測所の観測結果から算出された。同地のスクリプス海洋学研究所(Scripps)もほぼ同じ値の421ppm(420.78ppm)を報告した。産業化以前比で50%の上昇となる。
 産業化以前の6000年の間、CO2濃度は280ppm前後で推移していた。産業化以後、人類は1.5兆トンのCO2を産出した。現在のCO2濃度は、410万~450万年前の鮮新世温暖期に匹敵する。この時期の気温は産業化以前に比べ平均約4℃高く、海面は現在より5~25m高かった。現在の世界の都市の多くは水没する水準である。
 NOAAのスピンラド長官と研究者たちは、上昇を続けるCO2濃度は排出削減取組の遅れを示す明白な科学的証拠であるとして、取組のいっそうの加速と強化を強く要請した。

 事務局長はこの記事を紹介した後、次のように指摘している。
現在のCO2濃度は、410ppm
410万~450万年前の鮮新世温暖期に匹敵する。この時期の気温は産業化以前に比べ平均約4℃高く、海面は現在より5~25m高かった。現在の世界の都市の多くは水没する水準である。

 孫娘は大学生 A1(人工知能)に、「地球の環境を保全するもっともよい方法は何か」と尋ねてみたという。回答は「人類排除」と出たそうである。
                                 kawakami





 

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一般質問傍聴記 1 [議会ウオッチング]

 傍聴記を今日から綴ってまいります。質問大綱から私が「これは聞きたい」と思うものを選ぶという勝手な選び方ですが、ご寛恕願います。
まず第一回目は、公明党・木村淑子議員の一般質問を選びました。お読みください。

◆ 木村淑子議員
 もともと公明党は、「平和と福祉の党」でありました。それが政権に近づくにしたがって、平和の面影が徐々に、消えていきました。自民党は「戦争のできる国造り」政策ですから、平和問題に消極的にならざるを得ないのは当然でありましょう。

 さてこの中央の流れに沿うように、わが袖ケ浦市議会の一般質問でも、公明党の議員の方々の取り上げる課題は福祉問題に絞られていて、平和問題に触れる方など、木村議員が前に一度とりあげたことがあると、今回の質問中話されていらして、「失礼しちゃった」と思わず口に出したものです。
 そして木村議員は、今回また大胆にこの問題を取り上げられたのです。一体どういうことをお聞きになるのでしょう…それが今回の傍聴記に取り上げた理由なのです。

 木村議員は毎年原爆投下の日、慰霊祭に合わせて1分間の黙とうをささげていらっしゃるという。そのことを話された後。市の具体的取り組みと教育現場での取り組みについて尋ねられた。
市長は「平和都市宣言」であることを前提に、8月に恒例的に行われている原爆写真等を中心に行われている庁内展示のこと、図書館の取り組み。博物館の取り組みなどを話された。
 教育長は教育現場での平和教育についていくつか話されていた。

 木村議員の提案の中で、びっくりしたことがある。それは小中学生の原爆慰霊祭への参加の検討が一点と、「核兵器禁止条約」へのオブザーバーとしての参加を強調されたことである。(サスガに条約国になることの訴えはムリであった) ご存知のように、被爆国日本は、この条約に参加していない。

~第2回締約国会議の日程は11月27日から12月1日。鈴木市長は被爆地長崎と平和首長会議の代表として27日から29日までの会議に出席する。NGOセッションでの演説や、各国軍縮大使らとの面会、サイドイベントへの参加を予定しているという。 核兵器禁止条約は全面的に核兵器を違法と明記した初の国際法で、2021年1月に発効された。初会合は昨年6月にオーストリアのウィーンで開催され、23年8月現在の締約国は68カ国、署名国は92カ国。日本は条約に加わっていない。被爆者らは唯一の被爆国として批准、署名などを求めているが、岸田文雄首相らは慎重な姿勢を崩していない。(朝日新聞デジタル)~

 木村議員のこの発言に、私は思わず手をたたいてしまった。

 今日の傍聴記はこのことで充分です。なお念のために記しておきましょう。
袖ケ浦市の「平和都市宣言」は、私達の「袖ケ浦市民が望む政策研究会」の関会長の提言によって確立されたものであることと。「全国平和大行進」の袖ケ浦コースは毎年行われていますが、市が全面支援、出発式は市役所玄関前で行われ、職員の皆さんが出発式に多数参加され激励されていることを・・・。(明日に続く)



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袖ケ浦市議会 革新的! 国会も見習ってください! [議会ウオッチング]

 袖ケ浦市議会は、何十年にもわたる悪弊を全員合意で中止決定いたしました。勇気ある今回の決定に、熱い拍手を贈ります。このことについて朝日新聞堤記者が取材して記事に掲載してくださいました。
心から感謝申し上げます。 (クリックすると大きくなります)              
                                    かわかみ

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袖ケ浦市議会一般質問 4 [議会ウオッチング]

~お詫び~
 昨日の記事の最終に、笹生猛議員を入れたつもりが入っていませんでした。お詫びし今日冒頭に掲載します。

◆ 笹生猛議員 8日14時15分頃
 袖ケ浦市「子ども議会」の概要と展望

◆ 伊東章議員 11日 9時30分
 1、教育基本方針  袖ケ浦市における学校教育井の基本姿勢
 2,子供の医療費助成対象者・・これまでの申請者は

◆ 篠崎典之議員 11日10時半頃
1、公民館の市長部局移管方針と社会教育
 ① 市長部局への移管撤回を
 ② 教育委員会の論議は
 ③ 街づくりのビジョンは
 ④ 指定管理者制度の導入のためか
2,公共交通
 ① 久留里線の存続発展を、市も構成市にならないのか
 ② ガウランドバスの試行運転を
 ③ 「チョイソコがうら」の全市的検証を
3,天然ガスによる火力発電所建設計画
 ① 再生可能エネルギーの推進を

◆ 塚本幸子議員   11日午後1時15分
1,「水道料金値上げ」問題
 ① 基本計画について
 ② 料金改定の必要性と検討経緯
 ③ 市民負担軽減のための措置は
2,指定ゴミ袋の値上げ問題
 ゴミ袋料金値上げはどのようになっているのか、またプラスチックごみの分別についての考えは
3,産科婦人病院が無くなったこと。私立保育所の問題
 ① 参加病院の誘致についてどのように考えているのか
 ② 子育て環境の総合的見直し問題

◆ 稲毛茂徳議員 11日午後2時15分
 台風15号・コロナウイルスへの対応を踏まえ市政運営と今後の見通し
 ① 上記2点の総括医的所感
 ② この4年間についての評価・判断を
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一般質問の具体的内容 2 [議会ウオッチング]

 8日の一般質問は湯浅榮議員。伊藤啓議員。励波議員。笹生猛議員である。

◆ 湯浅榮議員
① 身寄りのない人の死亡について
 この質問は、私の友人が東京で親せき縁者もなく、亡くなった時、どういう対応ができたか…その実態に比較して、袖ケ浦市ではどうなっているのか・・という疑念を抱いていた。この問題では、お二人の議員が質問されている。徐々に整備がつくられてきたよおうだ。お聞きしたい。
②産後ケアについて
 政府がこの問題に取り組みを開始している。袖ケ浦市はどのように対応されているのであろうか。

◆ 伊東啓 議員
平川地区の公共交通、移動手段について、5点の質問
 ① 現状と課題
 ② 久留里線存続問題
 ③ 平川地区に高速バスターミナル建設を
 ④ 「チョイソコがうら」平川地区での実証運行は?
 ⑤ 平川地区でのレンタサイクルの実証実験の進捗状況

◆ 励波 久子議員  3点
1、GIGAスクール構想
 ① タブレット端末一人一台と学習効率
 ② 夏休みでの宿題とタブレット端末
 ③ 家庭のインターネット環境
2,放課後児童クラブのICT環境整備
 ① 上記実情
 ② 宿題にタブレット端末を利用することは知らされておらず、放課後児童クラブでは混乱
3,学校給食の無料化
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一般質問の具体的内容 1 [議会ウオッチング]

 今日から一般質問順に、内容について紹介します。今日は吉岡議員・木村議員・緒方議員です。

◆ 吉岡淳一議員
 吉岡議員は「気候ネット」の正式会員でもある。今回も第一に取り上げているのは「温暖化対策」である。
1,「温暖化対策について」5点につい打て追及・・並べてみましょう。
① 第2期君津地域廃棄物処理事業の進行状況
② CO2排出の少ない燃料になっているのか
③ 廃棄物発電等・・ごみ資源再利用を考えているのか
④ 「カーボンニュートラル都市ガス」の構成部分は
⑤ エネルギーの地産地消は
2,A1(人工知能)について
① 庁内のルール作りは
② 教育現場での活用予定は

◆ 木村議員  2点  公明党議員の画期的質問。平和問題に注目
1,平和に関する事業
① 平和に関する事業
② 学校における平和教育の取り組み
2,道路交通環境
① 花川橋交差点の信号機のこと
② 今井から長浦駅前間県道の法面の樹木と歩道の雑草について・・危険
③ 豪雨災害の冠水カ所17カ所~現状と対策
④ 道路異常の通報アプリ

◆ 緒方議員
1,マイナンバーカード
① 総点検の現状
② 人為手的ミスを防ぐ対策
③ 市としての独自活用は
2,空き家の管理
① 「特定空き家」はどれくらいあるのか
② 「特定空き家」に対する調査等具体的対策

 第一日目の一般質問です。
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袖ケ浦市議会一般質問 1 [議会ウオッチング]

 袖ケ浦市議会9月議会が始まった。8議案・認定2議案・諮問2議案・報告5件・陳情1件である。
議会の花、一般質問には11議員が登壇する。その日程をお知らせしよう。

7日 3名
 吉岡 淳一 議員  10時30分     温暖化対策   A1について
 木村 淑子 議員  13時15分     袖ケ浦市の平和事業  道路・交通環境
 緒方 妙子 議員  14時15分     マイナンバーカード  空き家対策 認知症基本法

8日  4名
 湯浅  榮 議員   9時30分    身寄りのない人  産後ケア
 伊藤  啓 議員  10時30分    平川地区の交通  
 励波 久子 議員  13時15分   教育行政 マイナンバーカード かずさ水道広域連合企業団
 笹生  猛 議員  14時15分    袖ケ浦市子ども議会

9日  4名
 伊東 章良 議員   9時30分   教育基本方針 子どもの医療費
 篠崎 典之 議員  10時30分   公民館市長部局移管 公共交通 火力発電所
 塚本 幸子 議員  13時15分   水道料金値上げ
 稲毛 茂徳 議員  14時15分   市政運営と今後について

 明日は、各議員の小項目につてお知らせする。任期3年目の最終議会である。任期16回の中の12回目である。あと4回の議会。最終議会では一般質問一覧用を提示したい。
                                  kawakami

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時事風刺漫画 [投稿]

 会員から下記のような時事風刺漫画が送られてきました。(クリックすると大きくなります)

ペテンペテンペテン.PNG
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狂い始めた水道企業団方針とスタンディング [水道事業]

 過去政策研は火力問題とかでスタンディング&チラシ配布をしたことがあるが
まさか水道企業団に関することでスタンディングをするようになるとは思っていませんでした。
しかし、このところ水道企業団は信頼を裏切ることが続いたことからスタンディングしてみようという話になった。

手始めに袖ケ浦市役所前ー>長浦駅改札ー>袖ケ浦駅改札ー>水道審議会の建物前2回、そして
スーパー尾張屋ー>スーパー主婦の店の順に審議会除いて覗いて毎週水曜の17時から1時間行った。

当初の駅の改札口前は足早に通り過ぎる人がほとんど、次の水道審議会会場前の2回は、初日雨天(大雨)で良く見えないのでしょう 反応少ないのは仕方なかった。
 小降りの局面で横断幕を車内社内から読んでくれた中年女性がこっくりとこちらに「いいね」 挨拶を送ってくれた。1回目も2回目も歩行者はなく、車速も早めで文字読むことは困難の感じでちらりと見る感じで通り過ぎる。
 スタンディング場所は交差点のすぐそばにして車速が上がる前か停止状態の運転手目線の対向対抗斜線側の歩道が良いと学んだ。

 そしてこの経験をもとにスーパー尾張屋と主婦の店前となった。
結果は上々、とりわけ主婦の店前は信号があるので赤信号では運転席側から道路反対側が目線先となり、ちゃんと読めていると分かった。

 結果、お客さんからの声かけと質問が続き、前の運動の中で仲間になってくれたばかりの方が
説明係として活躍してくれたのには感激!!私いなくてもいいねの感じ

 さあて、こんな感じで1名、また1名と増えてくればすごいことだ、

★市民はまだ企業団も市長もが市民の側にたっていないことやも水道水源に産廃処分場があり、
 その汚染水廃水混じりの御腹川の水が小櫃駅と俵田駅中間で小櫃川に合流し下流の浄水場の原水に
 なっていることなど知らない
 
★企業団の行く末は副知事と粕谷市長他3市長もいる経営会議で決まる。
今回の市議会議員にだけ説明して11月の水道議会で値上げを決めてしまおうと言う方針は粕谷市長に
 も大きな責任があることなど知らないかも知れない

★合流地点から下流は水遊びしてはいけない水質であることを知らないかも知れない
★ましてや企業団は一歩また一歩水道運営権を【 外国企業に売る算段をしているかもしれない 】ことなど考えたことないかも知れない

 私たちはこれらを一緒に考えるなかで安全で安価、そして安心は公営水道の大切さと
水道をめぐる多くの事実を学び合うなかで安心安全で安価な水道を守りたい



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JR久留里線存続に向けての意見書 5 [JR問題]

 [最後に]

 今回のJR東日本千葉支社からの申し入れ、そして検討協議会の設置、住民説明会の開催は、ショック療法の第一弾としてはある意味劇的な効果があったといえる。県及び沿線自治体、当該地区住民はもとより沿線の各住民が、いよいよ真剣に考え行動を起こさなければならない、との認識が広まったことは間違いない。

 住民説明会でJR東日本千葉支社が示した資料の「まとめ」にある、「鉄道の特性である大量輸送のメリットを発揮できていない状況」の原因とは本当は何なのか、現状を改善する施策はまだあるのではないか。「公共交通を持続可能なものとし、沿線地域の発展に貢献し、利便性が向上する交通体系のあり方を総合的な観点から検討する必要」とは、本音は何を意味するのか。

「引き続き沿線地域の活性化等に貢献」とは、具体的にどのようなことなのか。
結論的に「久留里線久留里~上総亀山間について、沿線地域の総合的な交通体系に関する議論を行いたいと考えています」とは、久留里~上総亀山間の運行廃止、もしくはバス路線への転換へ合意形成のためのアリバイ作りではないのか、と努努疑われることがあってはならない。

 これらの疑問を払拭し、沿線住民の総意と言っても過言ではない、まずは久留里線の存続と久留里~上総亀山間の運行充実を実現するために、検討会議での真剣な議論と関係者の総力を挙げての取り組みに期待したい。

 JR東日本としても、袖ケ浦市で行われた長浦駅、及び袖ケ浦駅の駅舎と自由通路の改修並びに周辺整備に、約23億円及び約25億円の多額な投資が実施された経緯を忘れてはいないと思う。併せて民間地権者と協力して行われた袖ケ浦駅海側のまちづくりや椎の森工業団地二期工事の進展により、両駅は内房線で唯一乗降客が増加している、ないしは減少が避けられているはずだ。木更津市も金田地区等のまちづくりの成果で各駅の乗降客の減少が抑制されていると思う。全国各地で、JRと自治体、地域住民がスクラムを組んで鉄路の生き残りを模索している実例は数多くある。
このまま当該区間の路線廃止、バス路線への転換等へ向かうことになれば、JR東日本は貴重な経営資源を失い、地域の信用を無くし、今後展開していくであろう企業としての多様な事業経営にも支障をきたさないか、老婆心ながら心配だ。

 国、県及び各市についても、住民の願いを実現していくという行政・地方自治体本来の役割を放棄することになり住民の信頼を失うことになる。
 もちろん高齢化と孤立化が進む沿線住民にとっては、鉄道という頼りがいのある足の便を失い、かつ、地域全体としても大きなダメージを受けて、最大の被害者になることは言うまでもない。少々意味は違うが落語の「三方一両損」となってしまい得をする者は誰もいない。
 したがって、JR東日本におかれては、近江商人の経営哲学のひとつとして広く知られている「三方よし」の精神、つまり「商売において売り手と買い手が満足するのは当然のこと、社会に貢献できてこそ良い商売といえる」という考え方に立脚し、検討会議に臨んでもらうことを心から希望する者であります。
                                      以上

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会報 7号が完成しました [ホームページ]

会報7号完成、HPに掲載しました
会報7号←こちらから
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JR久留里線存続に向けての意見書 4 [JR問題]

 [欠かせぬ地域の協力と行政の支援]

 これまで久留里線存続のための利用客の増加策を中心に述べてきたが、改善策を実行するためには、JRへの要求のみでは無責任で効果も薄く片手落ちだ。
誘客のためのイベントや利用促進策への運営・助勢などに地域や関係者の積極的な関与と協力が不可欠で、国や自治体の具体的な支援も欠かせない。

 そこで先に述べたように、現在はオブ参加の内陸部で人口減少の課題を抱える木更津市と袖ケ浦市を正規メンバーに迎えるとともに、沿線の商・観光事業者、地域住民やボランティアなど幅広い関係者も会議に加え、理解者、協力者を増やす体制を整えていくことが必然となる。実質的に休眠中のJR久留里線活性化協議会も並行して動かし活動を充実していかなければならない。
 沿線住民の皆さんは、これまで列車の利用は無論のこと、各駅等の環境整備などにも協力してきたが、それらに加え、イベント列車の沿線や駅等での歓迎活動、参加者の案内・誘導ボランティアとしての活動、知人・友人はもとより全国へ向けて久留里線と地域の魅力のSNS等での発信など、各人ができる「おらが鉄道」を守る活動を広げることも必要だ。そのための住民同士の話し合いと連携も重要となる。
 商・観光事業者の皆さんも、これらと呼応して、駅近での新たな事業展開、自らの施設や店舗でのイベントへの賛同・協力、久留里線を絡めた新たな商品やサービスの開発など、行政も含めて地域と事業者が一体となって協力関係を構築し活性化に尽力してほしい。

 国、県及び沿線各市自治体は、具体的な支援策を検討すべきだ。
全国で、ローカル線の鉄道経営は苦戦している。また、日本の人口減少も止まらない。
しかし、このまま赤字路線を切り捨てることはやむを得ない、との認識に立てば益々地方は疲弊し、首都圏など大都市に人口は集中し日本全国の大部分の地域が過疎化へ向かうことになる。
それを食い止めるために国は、当該の自治体と住民・関係者が頑張っている地域には、鉄道の運行改善策や地域の活性化のために、まちづくり交付金や特別交付金の措置などの支援策を検討すべきである。
 また、県においても、そもそも久留里線は県営鉄道として開業した歴史があり、また北総鉄道に財政支援した過去の経緯と実例がある。国や当該の自治体と連携した財政支援を含めた具体的な支援策を講じることも責任の果たし方の一つではないかと考える。
 さらに、沿線各市自治体も協力連携した支援策を講じるべきだ。
検討会議の遡上の地域を抱える地元君津市は、まちづくりや地域の活性化策、観光施策やイベントへの協力などは当然として、この地域の抱える課題の解決策と地域イメージの低下を避けるためには、この問題を市政課題のど真ん中に据え様々な施策を実施していく責務がある。また、そうでなければJRはもとより他の自治体の協力を取り付けることも不可能だ。

 木更津市も袖ケ浦市も今回の事例を対岸の火事とは思ってもいないだろうが、先に検討会議の正規委員となるべきと述べたように、積極的に検討に加わり連携して支援策を提案すべきだ。
 木更津市は、過去にも現在も上総地域の政治・行政、経済・商業、観光・文化の中心であるが、それは久留里線を利用し沿線からの人と物の供給、行き来が一面を支えていたとも言える。
 したがって、馬来田地域や清川地区の人口減少も抱えていることをも考慮すれば、この課題にも正面から向き合い地域のリーダー都市としての責務を果たしていくことが肝要だ。

 袖ケ浦市も内房線沿線の都市整備が進み人口増加を生み出してはいるが、久留里線沿線の平川地区、根形地区においては、若い世代が長浦・昭和地区に転出する市内移動による人口減少が生じ、幼児教育の拠点として唯一残されていた市立中川幼稚園の閉鎖も決定され、沿線の過疎化が益々進む様相となっている。偏った都市政策であるとの批判を避けるためにも支援策を具体的に講じるべきである。

 そもそも住民の足の便の確保のために、自治体が自らコミュニティ交通を運行したり、民間のバス等に財政支援することは行政施策の選択肢として当然であり、上総地域の各市ともに年間数千万円単位で赤字路線バスの財政補てんをしている事実がある。しっかりとした改善計画と検証を可能にすれば、住民代表で構成されている議会にも理解を得られるはずである。                               (つづく)











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