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JR久留里線存続に向けての意見書 2 [JR問題]

 [住民説明会の運営改善について]

 住民説明会で示された資料や説明内容ついて、参加者から呈された疑問や意見についても真摯に応えていく必要がある。
 例えば、「久留里線の経費や収益の算出方法等について」疑問が呈されたが、全国的な算出方法である、との回答で、質問に正面から答えたものでなく、会議設置の理由の一つに収益率の低下を暗ににじませたJRの主張を踏襲するもので疑問が残った。
 また、「久留里・上総亀山間の利用客が減少していることについて、効率的な運営の名のもとに列車本数を大幅削減したことが一因で、利用したくても利用できない状態となっている」との声にも明確な回答はなかった。
 この点はまったく同感で、経営効率に重点を置こうとしているように見えるJR東日本本部当局と沿線住民の実態を理解しようとしている久留里線を統括する現場事業所の思いとのかい離が感じられた。
   
 また、今回の住民説明会における会議時間の設定にも主催者の住民に寄り添うきめ細かい姿勢の欠如が如実に表れていた。
 つまり、当日説明会は14時30分から開始であったが、久留里地区が該当になっているものの第1回目及び2回目に参加できなかった亀山・松丘地区からの参加者も想定される中で、亀山方面から久留里駅への到着列車は、午前中の9時9分以降は14時54分到着まで無く、検討会議の俎上になっている地区から久留里線を利用しての参加は事実上無理であった。
 小生も久留里線を利用し参加したが、この機会に上総亀山まで下り地域散策をした後に再び上り列車を利用しての参加を検討したが叶わなかった。数多く出された沿線住民からの切実な要望と意見、並びに後段で述べるが該当地域の豊富な地域資源の利活用にも水を差す結果となっていた。

 さらに、説明会の運営にも改善が必要だ。会議の参加者からは、久留里線(久留里・上総亀山間)の存続へ向けて、住民の思いからの様々な観点から質疑や意見・要望・アイデアが次々と出され予定時間を大幅に超過した。
 しかしながら、同じ観点からの同様の趣旨、第1回目及び2回目に出されたものと重複していると思われる内容も散見された。説明会冒頭に司会者から口頭やプロジェクターで前2回の説明会で出された項目の紹介はあったが、事前に概要を整理し紙面にて当日参加者へ配布するなど、事務局の労力を惜しまない姿勢も必要であった。

 また、限られた時間の中で多くのことを訴えたいとの参加者の思いをかなえるためには、文書での事前提出も可能とすべきであった。これらによって、会のより効率的な運営が可能になり、さらに多くの住民の声に耳を傾けることかできたと思う。司会者の対応についても苦情が発せられたが、司会者はあくまでも会の進行役に徹すべきで、発言者の趣旨は来場者それぞれが個別に感じるべきものであり、整理しすぎたり回答役と誤解される対応は避けるべきであった。
 また、質疑の内容からして回答は主にJR委員が行い、行政側の見解が示される場面は少なかった。まだ検討過程のためやむを得ない対応でもあったが、住民としては行政がいかに自分たち住民の思いを汲み取ろうとしているのか、その姿勢を確認したいところでもあったと思う。
 また、今後検討会議における検討が進展しその内容や経過について、再び住民説明会等を開催するに至った場合には、内容によってはその機会・回数、対象範囲を広げることも必要だ。
                               (つづく)










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