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JR久留里線存続へ向けての意見書 [JR問題]

 久留里線存続に関する意見交換会が7月から8月にかけて開かれ地元で議論されています。私も大事な問題として関心を寄せていたところ、前市長の出口清さんがこのことに関して意見書を出したと知人から聞き早速読ませていただきました。なかなか示唆に富む意見書でしたので出口さんにお願いしてこの意見書を当会のブログに掲載させていただくことにしました。  

 上記の文は、私たちの会の関会長からの文です。皆さんも是非目を通されて、久留里線問題に関心を持っていただければ幸いです。
                               令和5年8月3日
久留里線(久留里・上総亀山間)沿線地域交通検討会議
委 員    ○○ 様
委 員    ○○ 様
委 員    ○○ 様
委 員    ○○ 様
委 員    ○○ 様
委 員    ○○ 様
委 員    ○○ 様
オブザーバー ○○ 様
オブザーバー ○○ 様
オブザーバー ○○ 様
オブザーバー ○○ 様
住所 電話番号
出口 清

JR久留里線存続へ向けての意見書

前略、貴検討会議委員並びにオブザーバー各位におかれましては、標記課題を精力的に検討されていることについて敬意を表します。

さて、小生は君津市主催による7月15日(土)上総地域交流センターで開催された「JR久留里線(久留里・上総亀山間)の現状に係る住民説明会(久留里地区)」に、回覧で周知された該当の地域住民ではありませんが、久留里線沿線住民・利用者の一人として参加させていただきました。
その際、小生も発言の機会をいただき拙い意見を申し上げましたが、発言を希望する方も数多く,また時間も押しておりましたので十分意を整えた発言が叶いませんでした。
そこで、誠に僭越で恐縮ですが、今般改めて、説明会の運営、検討会議のあり方、さらにJR久留里線存続へ向けての方策等について、文書での意見具申をいたしたくよろしくお取り扱いをお願い申し上げます。

[現状認識、検討会議への期待と運用改善策について]
 JR久留里線の久留里―上総亀山の区間について、JR東日本千葉支社からの申入れを受けて、千葉県と君津市、JR東日本千葉支社の三者による検討会議が始まった。一方、急遽運動を始めた同線の存続を求める署名も沿線住民等の組織「久留里線と地域を守る会」からJR東日本千葉支社に提出された。
検討会議は、利用者減少に伴う経営環境の悪化を理由に、沿線地域の現状や課題を共有し、今後の同線を含めた交通体系のあり方をについて話し合うことが目的とされている。沿線地域の人口減少と車社会の進展、並びに利用者減少の現実を直視するとき、何らかのアクションを起こさざるを得ないことは理解するが、今後各委員が持つ豊富な知見や組織力を活用し多様な角度から検討され、沿線住民のみならず様々な利用者や全国に存在するJR応援団の願いでもある久留里線存続のための前向きな成果を得られるよう、沿線住民の一人としてノスタルジックな思いも込めて期待するところです。

 まず、検討を進めるにあたっては、検討会議規約第3条にある調査・検討事項はもとより、久留里線が今日まで果たしてきた役割と現状(経営状況等)について、正確な情報を基に検証し共通認識を図ることが重要だ。また、関係機関(者)や住民の理解を得るためには、会議の傍聴や議事録の公開は欠かせない。現在、会議が非公開となっている点について、事務局である千葉県総合企画部交通計画課に確認したところ、会議開催を伝達した記者発表において、非公開とすると説明したとのことであるが、このことは会議規約にも明示されていないし、第一回検討会議で確認された形跡もない。然るに、税を投入し行政が関与するからには会議の公開ないしは、最低でも議事録の公開は当然であるので再考を求めたい。かつ、今後の検討の内容や経緯についても、多様な手段を用い適宜透明性を持って広く知らしめることも大事だ。

 検討会議の委員の拡充と分科会方式の導入など、運用の充実・改善策も必要と思われる。
説明会では、久留里線の利用促進に向けて、多くの要望・意見・アイデアで出された。また、小生も地域資源を活かしたストーリー性・連続性のある集客方策として愚策を後段で述べるが、それらを整理・検討して実現可能な方策として展開していくためには、鉄道分野のみならず、まちづくりと地域の活性化策、バス等他の交通政策、観光や商業、地域の人々の生活、歴史や文化など、様々な分野の知見や地域事情に精通している人材の登用が必然となる。さらに、検討区間は、久留里・上総亀山間となっているが、改善策を実行していくためには、久留里線全体の利用促進策を合わせて検討しなければならないことの必然性はだれの目で見ても明らかである。 そのため、沿線に有効な地域資源を持ちながらも人口減少の課題を合わせ持つ木更津市並びに袖ケ浦市について、オブザーバーから正規の委員に格上げし、積極的に検討に加わってもらう必要がある。これらの委員を拡充したうえで、検討会議での議論をより専門的にかつ充実・深掘りしていくためには、分野別の分科会方式の導入や委員の皆さんによる地域の実情を把握するための現地踏査や聞き取り調査も必要と思われる。
                                    (つづく)


 
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