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袖ケ浦市一般質問傍聴記 3 [議会ウオッチング]

 吉岡議員は気候ネットワークの正式な会員です。気候ネットワークは、地球温暖化防止のために市民の立場から「提案×発信×行動」するNGO(非政府組織/NPO(非営利組織)です。

 吉岡議員の一般質問に置ける冒頭の発言は、地球温暖化の進む中パキスタンで起きた災害は、国の三分の一が水没し3300万人が被災し、それに伴うマラリヤ、脱水症等々悲惨な状況にあることから始まりました。
 当初パリ協定実現を目指し、勢いよく出発した国際的趨勢もCOP27あたりから、国際間の溝が深まり、目標実現に向けた勢いが弱まった状況にあること。

 しかし、そのような状況化の中にあっても、日本国内では、国の指導もあり脱炭素を目的とした「京葉コンビナートカーボンニュウトラル推進協議会」が昨年11月24日に設立されています。

 千葉県知事、石油・ガス・製鉄等、関連企業11社、有識者として、東大・千葉大教授。行政からは千葉市、市原市、袖ケ浦市、木更津市、君津市、富津市の各市長、国からは経済産業省関東経済産業局長 国土交通省関東地方整備局副局という構成です。
しかしこの会議に、なぜかわが袖ケ浦市と、木更津市の二人の市長は不参加でありました。不参加のみならず、代理者の出席すらなかったのです。この会議の重要性、あるいは当該市長の、脱炭素の意識の薄さがこのような失態を招いていると言ってよいでしょう。吉岡議員は質問第一点に厳しくこの事実を指摘されました。このことに対する市長の弁明も、具体的答弁もありませんでした。

 第2と第3の質問は太陽光発電設備の設置を目的にした違法盛り土、森林破壊の実態を明らかにし、独自条例制定を迫ったのです。答弁は条例制定の意志はないこと。
現状は違法であり土質検査が求められていること。発がん性物質問題との因果関係の追及と進んだが、すべて県の判断を待つとの答弁のみ

 もっとひどいのは、夫婦作におけるスクラップヤードの問題。産廃届けは出ているのか、違法建物の撤去は、廃棄物処理水の垂れ流し、埋蔵文化財保護法違反、森林法違反等々の実態を現地確認の上追及しました。
 是正計画を出すことになっていたものが3月まで提出が、12月まで延期になるなど県の悠長な対応を追及。市が県へ強力に要請することを迫りました。
「現地自治会役員の方がこの傍聴席で答弁を聞きに来ている。市長の意志を伝えていただきたい」
市長のありきたりの答弁に、参加された地元役員の方々は満足したでありましょうか。

◆ 今日の傍聴記は、吉岡議員の気候変動問題に直結した市長の認識不足からくる失態問題と、地元市民の怒りを、そのまま自らの怒りとして行政の怠慢さをぶつけられた質問に、こういう姿勢こそ、「市民に寄り添うこと」なのだ(市長公約)ということを書かせていただいた。

◆ 篠崎議員も残土埋め立て地問題を取り上げていらっしゃる。残土条例がないことの弊害が、次々と起こっている。残土条例を否決された議員の名前は、議会だよりに明確に掲載されている。この方々は現状についてどう考えられているのであろうか。    kawakami

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