グリーンポンド ？？

　「グリーンポンド」という言葉をご存知ですか？グリーンボンド（環境債）とは、地球温暖化対策や環境プロジェクトの資金を調達するために発行される債券です。発行体は環境分野への取り組みや貢献をアピールができます。
　2008年に世界銀行グループのIBRD(国際復興開発銀行)が初めて「グリーンボンド」という名称で債券を発行しましたが、当初は風変わりな金融商品だと敬遠されていました。そのため、累積の発行額が1千億ドルに届くのに8年もかかったのです。
　しかし、グリーンボンドの市場規模は拡大しています。2018年の世界全体の発行額は1,673億米ドル（約18兆円）。国内でも約5,300億円と急増しています。これまでの累積発行額は1兆ドル（約108兆円）を超えました。環境問題への関心の高まりとともにグリーンボンドは次々と発行され、市場規模は拡大しているのです。（山下耕太郎解説）

今日は、そんな国内の状況を、学習の意味でお知らせしましょう。

◆　グリーンポンドで資金調達、再エネ拡大に向かう企業の動き

◆　新電力が資金調達にグリーンポンドを発行しても驚かないが電力とはあまり関係が薄い大企業もグリーンポンドで資金を調達して再エネに投資、脱酸素への道に方針変更していることに驚きを感じます。
　これは10月26日の2050年50％宣言以前からの動きであって、ちょうど米国大統領パリ協定離脱表明の際のCOP会議に集まった米国企業が【我々は大統領方針とは関係なく歩む】と表明した様子に重なり、転換点に来ていると思いますが皆さんはどのように思うでしょうか？

◆　新電力や進歩的大企業が“自家消費、初期費用ゼロ”のPPA事業をする例は多数ありますが関西電力までもがPPA事業を初めています。自分の首を絞めるようなことをなぜするのでしょうか？
　私は電力の分散化、再エネ化、自産自省が拡大することは避けられないことと判断し早期に地域密着のエネルギーサービス企業としての側面を今から立ち上げておき、弱小を淘汰しておきたいとの側面があるのではないか？と思います。

▲　東北電力　　　https://www.tohoku-epco.co.jp/news/normal/1215782_2558.html
再生可能エネルギー事業の拡大に向けた債券「第２回東北電力グリーンボンド」の発行について発行額１００億円、発行年限１０年を予定しておりますが、詳細については発行時に改めてお知らせいたします。
　当社は、風力発電を主軸とした再生可能エネルギーについて、東北６県および新潟県を中心に２００万ｋＷの開発を目指しており、「第２回東北電力グリーンボンド」により調達する資金は、この事業へ活用いたします。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「市民が望む政策研究会」事務局

▲　三菱重工　　https://www.nikkei.com/article/DGKKZO65623130Z21C20A0TJ1000/
三菱重工業は2020年内にも、環境に配慮した事業に資金使途を絞る「グリーンボンド（環境債）」を発行する。発行額は数百億円（250億円）とみられる。同社は29日、デンマークの大手風力発電機メーカーと国内に合弁会社を設けることも正式発表した。脱炭素の流れに対応し再生可能エネルギー関連の一段の強化を狙う。三菱重工業は、三菱三綱領に基づき制定された社是の精神に則り、社業を通じて社会の進歩に貢献するものづくり企業として、社会・産業インフラを支える製品・技術を世界に提供し、地球規模の課題解決に貢献しています。
当社は、脱炭素化社会の実現への取り組みとして、本発行の資金使途である再生可能エネルギー／クリーンエネルギー事業（風力発電設備／事業・水素発電設備／事業・地熱発電設備／事業）を推進することで環境改善効果をもたらし、国際連合が定める持続可能な開発目標（SDGs）の目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」の達成に貢献します。

▲　東京ガス　　https://www.tokyo-gas
東京ガス株式会社（社長：内田 高史、以下「東京ガス」）は、このたび、東京ガス初となる国内公募形式のグリーンボンド*1を発行（以下「本発行」）することを決定しました。なお、発行総額は100億円、年限は10年で2020年12月の発行を予定しています。
本発行により調達した資金は、東京ガスグループが参画する再生可能エネルギー事業*2への充当を予定しています。

◎　まだまだ続きます。大林組、大和証券、NTTグループ、コマツ、大王製紙等々・・みな将来を見据えている企業です。

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