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核兵器禁止条約にかかわる陳情 [平和]

 総務企画常任委員会での討議議案は確か8議案があったと思う。その冒頭に陳情案件があった。陳情の表題は「日本政府に核兵器禁止条約の参加・調印・批准を求める意見書」の採択を求める陳情書とあった。陳情にいらした方は千葉県原爆被爆者友愛会・会長の児玉三智子さんである。

 児玉さんは、自らの被爆体験を落ち着いた声で、淡々と語ってくださった。今被爆者の平均年齢は83歳であるという。来年は被爆75年。核兵器廃絶の先頭に立たねばならぬはずの日本政府が、アメリカの核の傘の下にいるということから調印を渋ったままにあることに対する無念の思いを訴えられていた。10月に国連第一委員会に、被爆者国際署名を1051万7872人分を提出したこと。過日来日されたバチカン市国のフランシスコ教皇は最初に署名されたということなどを述べられていた。

 今回千葉県全自治体議会への呼びかけをしているとのことだ。陳情を採択された自治体は、11月29日現在で我孫子市のみ。趣旨採択が千葉市であるという。袖ケ浦市が2番目の採択自治体になっていただきたいという言葉で訴えを閉じた。

 わが袖ケ浦市は「平和都市宣言」をした都市であり、原爆投下の8月には、市役所正面ロビーで原爆展を行い、平和行進出発式に参加、この期間「平和都市宣言」の横断幕を張り出していること。「平和首長会議」に参加し、ここを通して意見を挙げていることを、袖ケ浦市としての対応の報告が、職員からされた。珍しく積極的な発言であり委員の胸に突き刺さるものがあったと思う

 質疑、討議の中で、私が気になったことを列記しておく。

① 「東海原発再稼働反対意見書提出」求めた陳情を行った時も同じであるが、質問では必ず、周りの状況を確かめる質問が出る。「千葉県の各自治体の現状ほどのようなものか」という質問である。今回の陳情でも「12月議会の結果が出るまで不明」という回答であるが、そんな質問は必要があるのか?自らの意志はなぜ明らかにしようとしないのか。

② 核兵器には正面切って賛成とは言えない・・だからと言って反対と言えば国の方針に逆らう・・・わが袖ケ浦市議会は、この種の陳情について、あいまいな態度をとる。どちらにもいい顔をしての責任逃れである。今回もこの姿勢で、千葉市に習い、ほっとしたように「趣旨採択」という結論を出した。

③ 「自立と協働」が、総合計画冒頭に書かれた袖ケ浦市創造の理念であるはずだ。「自立」が一番遅れているのが、実は議会であることを、今回も証明することになった。

◎ 終了後短時間であるが、個人的に児玉さんとお話しすることができた。唯一の収穫であった。                       Kawakami

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