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袖ケ浦市議会傍聴記 2 [議会ウオッチング]

 出口市長の誤りの政策の一つに、平成25年度に提起した「持続可能な財政構造確立のための集中的取り組み」という政策がある。もうお忘れになったであろうが、「財政が緊迫してきて、このまますすめば 平成28年度には財政調整基金がゼロになり、平成29年度までの5か年で58億円の税収不足が見込まれる」だから今まで行ってきた市民への行政サービスについて、削減せざるを得ない・・と声高に叫び、たしかこの取り組みで88項目(不確実?)の整理を行ったことを記憶している。

 ところが、この見通しは大きな誤りで、その後の収入増で、28年度の現状では財政調整基金は39億円にもなっている。これってなんであったのだろう。行政サービスカットのためのマッチポンプではなかったのか…とすら思えてくる。財政状況が回復したにもかかわらず、行政サービスは一つとしてもとに戻したものはない。篠崎議員は、あまりにもひどい行政の冷たい姿勢に、前にもこの問題を取り上げたが、今回も追及の矛先を緩めなかった。

 大綱2点目は石炭火力発電所建設の環境アセスメントの最終段階の「準備書」完成を前にして、問題点を明らかにしたいという意図が浮かび出ている質問であった。そのことを列挙してみる。答弁はすべて準備書の回答を見て、適切な意見を述べたいというものであった。篠崎議員は次の点を問題点として提起した。

① 世界の趨勢に逆行する石炭火力・・ということで、パリ協定実現不可能な石炭火力問題点指摘

② 今回の袖ケ浦、蘇我、久里浜の石炭火力発電全体で、437万kwの電力は四国全体、あるいは北海道全体の電力以上に当たること。そのために燃焼させる石炭量は580万トン、発生される煤煙は87万トン。これが有毒物質を含んで、私たちの頭上に降り注ぐこと。

③ 有毒物質の最大なものは水銀1年に393キロの水銀は水俣病の原因になったことで有名。このことについての喘息調査は調査対象になっているのか。なっていない。

④ 光化学スモッグの原因になるPM2.5や光化学オキシダントは、調査の対象になっているのか。なっていない

⑤ 石炭灰の有効利用は自社で完全に消化できるのか・・南袖に有効利用施設建設の計画はあるがそれで全部消化できるかどうか、準備書で見るまで待つ

⑥ 7度水温が高い温排水が放流される。このことに関わって盤州干潟の生物への影響は、漁業にかかわる影響とともに東京湾の水質汚染が憂慮される。準備書で出ると思う。

なんと問題だらけの石炭火力‥・回答はすべて「準備書」まちだけど、答えは決まっている。「環境アセスメント」ではなく「環境アワセメント」だから・・・
                              Kawakami


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