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夫婦農業 [農業]

 24日、広島から松田さんという方がいらした。火力発電の調べに歩いていらっしゃる、火力発電反対運動と同時に、植生や、温排水にかかわる調査をされいる学者ともいうべき方である。今回は袖ケ浦の大気汚染、特に光化学オキシダント汚染地区における、植物被害状況の調査であるという。

 この調査は、特定植物に顕著に表れるもので、今回は里芋にどのように表れているかを見てみたいという。友人に頼んで里芋を栽培している農家から話をお聞きしたいとのことだ。

 3軒の農家を訪ねた。あの大きな葉のどこにその傾向は現れるのか。先生は1枚1枚の葉をよく観察しながら、いろんな話をさりげなく農家の方に聞いていく。ふと立ち止まる。光化学オキシダント
は、流れる線のように、葉に付着し、そこは白くなり、葉脈は浮き上がり、やがて葉が枯れはじめ、やがて根に達すると枯れていく。そでが非常に繊細で時間的経過を観なければ判断できないようなものであるらしく、これは専門家に送ってみよう・・とか、これは何とも言えないな・・とか言いながら観察を続けている。

 農家の方が、「ここを二人でやっているんだけど、今年は雨が少なくて心配だ・・」とか
ひとりで薬剤を撒いていた方は、「このまえは、ハクビシンにすっかりスイカをやられてしまった・・・」とか、「ブドウの木をやられてしまった農家の話など、とにかく鳥獣被害がすさまじいもののようだ。」とか・・・あごからは汗がしたたり落ちていて、私ももう80を越したのだけど、だれもできるものがいないからな・・・」と話しておられた。

 周りには誰もいない。おひとりの農業である。今の農業の実態を見せていただいた感じであった。

 空気が汚れていく。農業人口は足りない。外国からの生産物がどんどん入ってくる。一体この国はどうなっていくのであろうか??
目の前の現実に、ふっと呆然となってしまった。          kawakami

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