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小農学会を考える 3 [農業]

「小農学会」とはどんな集団なのでしょう。
安部政権の「攻めの農業」に対し、農家や研究者で創る九州発の実践家集団です。経済性優先では日本の農業は壊滅するという危機感を持ち、食の安全や、地域の暮らしを守るカギは、国がお荷物扱いにする兼業農家にこそあるという「小農」こそが日本の農業の中心になるべきと主張し実践する集団です。

 4月23日に福岡大学で開かれたシンポジュームには九州、関西、四国から100人以上の農家や研究者が詰めかけました。共同代表として農民作家の山下惣一さん、鹿児島大学の萬田正治名誉教授のお二人です。すでに全国に210人もの会員が参加しています。
 ではどんなことをしているのでしょう。

 耕作放棄地が増えた集落で、年会費5000円で、週末に草取りなどの田の手入れをしてもらう家族を募り、一回ごとに地域通貨で返礼する仕組みで、福岡の都市部を中心に年150家族が登録。これが年を追うごとに増え、昨年は2000人が農作業に従事したとのこと。

 家族で多品種の有機農業を続けている古野隆雄さんは「小農こそ、自分が食べるあらゆるものを作り、同じものを消費者に届けている」と言い、昨年は畑の雑草を簡単に取れる「揺動式除草鍬」を考案したとのことです。『日本では8割が兼業農家の小農です。世界を見渡しても大農なんでほんのわずかです。この除草機ならアジアの農民にも喜ばれることでしょう・・」と、自信をもって話しています。

 小農こそが、日本の農業の本流なのです。そこに光を当てた施策が自治体にこそ求められているのです。袖ケ浦では、その最も可能性の高い地理的条件がそろっていると言えましょう。
 横田地域、根形地域等・・農業が息づいているこれらの地域にこそ、本当は発展の可能性を秘めた地域であるのに放置されたままの状態が続いていることから、冒頭に書いた老舗スーパー「吉田屋」の悲劇も生まれてしまったことに、行政・市民はもっと心すべきではないのか…と私は思っています。 kawakami

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