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小農学会を考える 2 [農業]

農家をしていたという友人が怒りを込めて訴えていたことがある。彼が指摘したことは
経営体育成基盤整備事業(ほ場整備事業)…という事業のことであろうと思う。
この事業、どのようなものであるかと言えば、市のホームページに掲載された通り転写すると、県と市の二つの事業がありその内容は次のようなことだ。

「水田や畑を大区画化するとともに、各水田等に道路、用水路、排水路を完備させ、大型機械を利用した効率的な農業が出来るようにするものです。
 また、水田を乾田化することにより転作を可能にし、麦や大豆、野菜等の栽培を行えるようにします。」「上記内容の効果をより一層高めるため、大規模経営農家や集落営農組合等の地域農業の担い手(経営体)に農地を集積して、地域農業の活性化を進めていきます」

 彼の言うことでは、この事業などしたい者はいない。でも上からの補助金が出ることもあり、してもらわなければ困るということで、引き受けてくれるところには、様々な恩恵を与えている。このような事業を引き受けると、普通は一定の金額負担がかかるはずのものが、一切不要である。周辺の土地まで整理するなどのサービス付きだ。まったくの税金の無駄使いと言ってよい・・と怒っているのだ。

 残念ながら、市の農業政策は、国の言う通りのことを消化するための事業を進めているだけ・・と言ってよいのではないのか?
この稿の冒頭に書いた「小農学会」では、兼業農家こそ日本農業の要と主張・・都市住民もつないで「市民皆農」を目指し大きな成果を上げている。
そして、横田地区の衰退の基本は、農業政策皆無の状態が生み出しているものであることを指摘したい。(続く)

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