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火葬場建設はどうなるか? [火葬場問題]

 「基本的に木更津市は財政がひっ迫している。だから市庁舎建設もオリンピック後まで延期したという状況だ。しかし火葬場の老朽化は相当進んでいて放置するわけにはいかない。そこでいくらかでも建設費を浮かせるために選んだのが、袖ケ浦市との共同建設である。だから袖ケ浦市から可能な限り負担額を引き出そうと図るであろう。その上、客観的には、交渉力は木更津市の方がずっと高い。交渉の主導力は木更津に取られるだろう。」

 これは、市民集会での参加者からの発言の記録である。まさにその通りになり、君津、富津両市から「共同建設に参加したい」という申し入れがあったら、あっさりと袖ケ浦市との交渉は一方的に打ち切られ、木更津市主体の建設案が提示された。「これでよかったら応分の負担をお願いしたい」との提起になった。
 「このような方式も共同建設といえるのか?」と袖ケ浦市議会での質問もあったが、市長は例によって、「共同という言葉にはいろんな形があって・・・」と、安倍首相に似た答弁をされていた。

 不思議なことに、今議会では、火葬場設立予定で巨額で購入した南袖の土地の活用が具体的に提案され、賛否は拮抗したが、一応賛成多数で通過するということが起こった。前市長の責任問題はうやむやのままである。なぜこのような事態になったのか。この背景にすでに購入(あるいは賃貸)予定企業が決まっているという噂も飛び交っている。これが事実か、今後の方向を注視していきたいものだ。

 さて、振出しに戻って、これで火葬場はどうなるのか?こんなあきれた木更津市案に、のこのこついていくのであろうか?だからと言って、単独建設とすれば南袖予定地はなくなった。しかし、林区の予定土地はまだあるが、なぜか行政は、ここから意図的に目を離そうとする。もう一つ市原市との共同運用、あるいは将来的な共同建設の方向・・・これもなぜか「どうせ拒否されるから・・・」という思い込みが先に立って、打診すらしようとしない。

 袋小路である。こういう時は、過去にこだわらず、市民の実態的状況を把握し、市民の意見に耳を傾け、市民にとって一番良い方法をまさぐり、丁寧な説明で理解を求めるという、行政の正道に立ち戻ることをお勧めする。市長選もまじかになってきた。市長選での争点の一つとし、市民的論議の中で道を探ってほしいものだ。

   kawakami
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