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今年1年を振り返って~その2~袖ケ浦市議会~

 「あなたの街の議会は信頼できますか?」と質問すると、ほとんどのところで「信頼できない」という返事が返ってくる。これが現実である。・・・という趣旨の発言をなさった方がいる。片山総務大臣である。また12月19日に開催された「地方政府の多様化を進めるシンポジューム」では「地方議会はなぜ機能しないのか」というテーマでのパネルディスカッションがセットされてあった。さてわが袖ケ浦市議会は、住民からどのように思われているのであろうか・・そのような想いを一方に持ちながら、今年一年の議会の様子を傍聴記録から探ってみた。

 議員総数24名。議長を除いて23名の議員が議会での質問可能人数である。年に四回開催される議会一般質問に登場した議員は、常に17名から19名という人数であった。改選前に比べ、議員の積極性と意欲が高まってきたことは無条件に評価したい。ただ発言議員が多くなるにつれ、議員の質問の質の差が歴然としてきた。優れた質問を展開してきた議員各位には敬意を表すると同時に、時間つぶしのような質問議員には自覚を促したい。

 従来陳情・請願・要請等の案件に対し、提出者の出所によっては一顧だにしない傾向があった。今年はそれが微妙に変化を見せてきた。採択されたこれら案件の中で特筆したいものが3件あった。一つは「ヒロシマ・ナガサキ議定書のNPT再検討会議での採択に向けた取り組みを求める意見書」二つ目は「TPP、FTA、EPAなど、輸入自由化推進路線の見直しについて意見書提出を求める陳情」三つ目は「袖ケ浦市の水と農業を守るために高谷特定事業(残土埋立)許可申請に強く反対することを表明する決議書の採択を求める陳情」である。議員お一人おひとりが、独自に判断される方向が強まっていることを評価したいと思う。

 私たちは市議会議員の海外視察は必要ない・・という立場にたっている。その観点から反対意見を強く訴えてきた。しかし凍結されていたこの海外視察について、10名の議員が参加し実現した。これを知った市民からの批判も数多く届いている。これらの批判に配慮してか、視察後、議会だよりの中で1ページを使って視察報告がなされている。今までになかったことであろう。反対は反対として、その姿勢には賛意を表したい。

 前進面を並べたが、残念ながらひらかれた議会には程遠い感じである。私たちの会報をまとめて届けることを拒否された。独自の改善案も出て来ない。議会の夜間・休日開催、変わらぬ傍聴規制、時折見られる棒読み討論、議員は市民の代理人という自覚、等々・・海外視察結果が観光旅行で終わるか、改善につながるか・・・市民は厳しく見ていることを銘記していただきたいことを最後に記しておきたい。

                              かわかみ

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