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介護士の待遇 [福祉計画]

 東京新聞12月22日号の社説に「医療と介護」とあり、見出しが「支え手の賃上げ確実に」とあった。その中の記事では診療報酬には、医療報酬と介護報酬があり、医療報酬は2年間に一度、介護報酬は3年間に一度とのことである。
 ここで取り上げたいのは介護報酬のことだ。
「より深刻なのは介護職員の不足で待遇改善は喫緊の課題である。高齢者のピークは40年ごろであり、必要な職員は約280万人で、さらに約70万人の確保が必要であるという。前回21年度の0.7%を上回る改定は人材不足への危機感からで理解できる」
と書かれてあった。

 両親が年を取り、二人で暮らしているのだが、心配で今の仕事を止め、半年かけて介護士の資格を取り、残すところは3年間の実務実習をするだけということで袖ケ浦までやってきた人がいる。木更津のハローワークで紹介され袖ケ浦と木更津の2か所の老人介護施設に面談に行った。
 そして驚いて帰ってきた。なんと基本給が105000円それに細かな項目で、住宅手当とか技能手当とか、夜勤手当とかが付くという。アルバイトで時給1000円、月20日間働いて16万の収入が入る…そんな時代に基本給105000円・・

 もう一つ、施設を見て旧態依然たる施設であることにも驚いたという。腰痛保護のためのバンド支給とあったが、彼のいる県の施設では、入居者の移動や入浴用の施設は、すべて機械化され、入居者も寝たまま移動、介護士が抱いて入れさせるようなことは必要なくなっている。県がこの計画を推し進め補助金を出しているという。今は日本一の介護施設県になっている。
 面談に行った、この2か所とも施設の自体が、旧来のまま・・・老人福祉施設の在り方すら研究されていない。

 袖ケ浦市は、10年間をかけて県内有数の老人福祉医療施設をさつき台病院が築きあげてくれた。しかし、民間老人福祉施設は雨後の筍のようにできてきていても、その内容は旧態依然であるし、建設にあたっての市からの指導も無いし援助もない。介護支援専門員と主任介護支援専門員への学習援助金があるくらいで、精一杯というところか・・・その上、職員の待遇がこの状態では職員が集まるはずもない。面談に行った木更津の施設では、職員が集まらないので、空室のままにしている部屋があるという。
政治の貧困の具体的事例が、目の前にあるが、誰も気づいていない。彼はどうすればよいか…困っている。

                         Kawalami  記


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