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豊饒の海であった東京湾 1 [漁業]

 ◆ 豊饒の海の東京湾で漁業を続けたい

 ★ 木更津漁民には火力発電の温排水はいらない、温排水は迷惑
 江戸前の魚というと高級魚の響きがあります。 実際に東京湾は世界でも稀に見る豊饒の海で世界一人口の多かった江戸に魚介類を届けた。
海苔、アサリやハマグリなどの貝、アナゴなどの海底に棲む魚、イカ・タコ、イワシ・アジ・サッパなど、そして魚を食べる魚のスズキは今でも日本一の漁獲高を誇る。 魚を食べる魚が多いということは豊かな海である証拠
 実際に自分の子供が小さかった1970年代南袖の海岸から干潟に入ると色んな貝だけでなくシャコ、タコも獲れ、バケツで持って帰って食べきれない貝は冷凍して後日食卓へ、という状況でした。
 ところが下の日程表のように、東電の姉崎と袖ケ浦、富津火力千葉火力、磯子火力などが続々に運転開始されたころから海の様子はどんどん変わってきました。

豊驍の海東京湾1.PNG

姉崎火力運転開始   1号機:1967年12月  2号機:1969年11月  3号機:1971年6月
           4号機:1972年9月   5号機:1977年4月  6号機:1979年10月
袖ケ浦火力運転開始  1号機:1974年8月   2号機:1975年9月  3号機:1977年2月
           4号機:1979年8月
富津火力運転開始   1号機1986年11月  2号機1988年11月  3号機2003年11月
           4号2010年10月   すべてガスタービンコンバインド火力
磯子火力運転開始   1号機2002年4月   2号機2009年7月
千葉火力運転開始   1号機2000年12月  2号2000機年6月  3号機2000年12月

袖ケ浦の4号機が運転開始した1979年ごろ以降、海の様子が一変したと木更津市の漁協組合員は言う
 牛込・金田漁協の有料干潟も無料で入れた。南袖の干潟でも素手で獲れる貝類などが、いなくなったのです。

 無料だからと大勢で海に入り欲張って手当たり次第漁ったことでいなくなってしまったのかなと思っていましたが、原因は大気中二酸化炭素(CO2)濃度上昇で、温かい外洋海水侵入と、続々と運転開始した火力発電所の温排水影響が原因と後になって分かりました。

 海洋生物は1℃水温が上がることは人間にしてみれば10℃上がるのと同じとの話です。
(お風呂の温度が43℃までなら人間は快適、でも45℃と2℃上がるだけで熱湯風呂ですね)
 この感覚で考えれば太平洋の海水温度が気候変動で1℃上がったうえに、8~9℃加熱された温排水が海面に広がって干潟に流れてくれば、貝も浅瀬で育つ魚の稚魚も生きていけないことは肌感覚でも理解できます。
 (明日に続く)








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